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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年1月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が11月の国内出荷量で前年同月比0.5%減、H形鋼が2.0%減(日本鉄鋼連盟)、生コンが12月の東京17区出荷量で36.3%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が11月の東京地区製造量で2.3%増(日本アスファルト合材協会)。異形棒鋼、H形鋼は、前年と比べ小幅減少に転じたものの、生コンは、東京オリパラ関連施設、都内の再開発事業向け需要が堅調に推移し10カ月連続で前年を大幅に上回った。
 価格面では、異形棒鋼、H形鋼、軽油の3資材が上伸。セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばい。下落した資材はなかった。異形棒鋼、H形鋼は、原料や副資材の上昇を受けたメーカー値上げが浸透し、異形棒鋼が6カ月連続、H形鋼が4カ月連続で上伸した。軽油は、イランの政情不安など中東の地政学リスクの高まりから原油相場が上昇し、4カ月連続で上伸した。
 異形棒鋼は上伸。原料の鉄スクラップや副資材の値上がりからメーカーは販価を大幅に引き上げ、流通筋も追随した。メーカーや流通筋は、今後も強い販売姿勢を続ける構えにあり、目先も強含みの見通し。
 H形鋼は上伸。原料や副資材の上昇から主要電炉メーカーは値上げを表明し、流通筋も追随した。都心部の大型物件に加え、市中取引の大半を占める中小物件向けも増加傾向にあり、目先も強含みの見通し。
 セメントは横ばい。メーカーは過去の値上げ未達分の交渉を続けるも、生コンメーカーは受け入れていない。石炭価格や輸送費の上昇を理由にメーカーは新たな値上げを打ち出すも、先行きは横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。協組は12月から1,000円の値上げを表明。11月末までに年間出荷量に相当する駆け込み注文が発生。浸透には時間を要すとの見方が多く、先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。解体工事が増加傾向にあるが、羽田空港誘導路などが好調で市中在庫は減少傾向。メーカーの輸送費上昇を理由とした値上げは需要家の反発で浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。仕入価格の上昇受けた流通筋の値上げ交渉は、需要家の購入姿勢厳しく進展していない。主要産地の雨季入りから産地価格の上昇は続くとみられ、先行きは強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。需要家は値下げ要求を続けているが、メーカーは原料のストアス価格や出荷量低迷に伴う固定費率の上昇などを理由に現行価格を維持している。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。銅建値が上昇するなか、メーカーは転嫁値上げを進めるが、需要家の購入姿勢が厳しく進展していない。市中での荷動きが活発化するには時間を要すとの見方が多く、目先も横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。メーカー値上げを受けた流通筋の交渉は需要家の反発から進展していない。今後、メーカーの生産調整、五輪関連工事の本格化などから需給改善が進むとみられ、先行きは強含みの見通し。
 軽油は上伸。イランの政情不安など中東の地政学リスクが高まり原油相場が上昇。元売りは仕切価格を引き上げ、流通筋も転嫁値上げを進めた。今後も中東情勢には不安要素が多く、目先は横ばいの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎強い販売姿勢を映し、5,000円の上伸

 SD295A・D16でトン当たり68,000円と前月比5,000円の上伸。原料の鉄スクラップや副資材が高値圏で推移しており、メーカー各社は採算性の確保を急務としている。こうした状況を改善すべく、メーカーは販価の大幅引き上げを打ち出し、流通筋も強腰で交渉したため、手当てを急ぐ需要家が値上げを受け入れた。新年度物件向けの製品手配を控える需要家は、さらなる値上げに難色を示しているものの、メーカーや流通筋の販売姿勢はなお強さを増している。目先、強含みの見通し。

H形鋼

先行き気配

齋藤強腰姿勢に変化なく、なお強含み

 200×100でトン当たり80,000円と前月比2,000円の上伸。主要電炉メーカーは原料や副資材価格の上昇から、2カ月連続で製品の値上げを発表。これを受け流通業者は採算悪化に対する危機感から、これまでの仕入れ高分を含め販売価格を引き上げようと売り腰を強めている。都心部のプロジェクト物件向け出荷は堅調に推移するなか、市中取引の大半を占める中小物件向けの需要も増えつつある。流通業者による強腰の販売姿勢に変化は見られず、目先、なお強含みの公算が大きい。

セメント

先行き気配

水野大幅値上げ表明も、横ばい推移

 普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。11月の国内販売量は384万5千トンで前年同月比0.3%の減少。石炭価格の高騰や輸送コストの上昇を理由に、メーカー大手3社は4月出荷分からトン当たり1,000円の値上げを表明。メーカーは過去に打ち出した値上げ未達分の交渉も継続しているが、主な需要家である生コンメーカーは製造コストの上昇に強い抵抗を示しており、厳しい購入姿勢を崩していない。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野駆け込み注文の反動で商い閑散、横ばい

 18-18-20でm3当たり13,200円と前月比変わらず。12月の東京17区出荷量は32万5千m3(協組調べ)で前年同月比36.3%の増加。協組は、29年12月受付分から1,000円の値上げを表明しているが、11月末までに年間出荷量に相当する駆け込み注文が発生したため、値上げ交渉に進展はみられない。協組は、駆け込み注文分についても、過去の値上げ未達分の引き上げを進める構えだが、需要家との交渉は難航するとみられる。値上げ浸透には時間を要する見込みであり、先行き、横ばいの公算大。

再生砕石

先行き気配

畑尾在庫は減少傾向、横ばい

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。解体工事が増加傾向にあるものの、湾岸エリアでは羽田空港誘導路や駐機場舗装、中央防波堤など大型工事向け出荷が好調で、在庫は徐々に減少。他のエリアは小規模工事が中心で荷動きは低調だが、全体的に製品在庫は減少傾向にある。新たなオリンピック関連施設需要を控えるなか、メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に値上げ交渉を続けているが、需要家は値上げに難色を示している。先行き、横ばいで推移しよう。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦価格転嫁進まず、横ばい

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,300円と前月比変わらず。流通筋は仕入れ価格の上昇を受け、値上げ交渉をしているが、需要家は当用買いに徹しているため、価格転嫁は進んでいない。原木不足による現地工場の稼働日数の調整や入荷遅延の影響で市中在庫は低水準だが、需要は盛り上がりに欠けるため、需給は均衡している。主要産地は雨季のため原木不足が続くとみられ、今後も産地価格の上昇傾向が続く見込み。先行き、強含みの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

山崎現行価格水準を維持、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,200円と前月比変わらず。11月の出荷量は19万3千トン(協会調べ)で前年同月比2.3%の増加。首都高の舗装工事向けなどの出荷が好調に推移した。しかし、環状2号線やオリンピック関連工事向け出荷は次年度以降とみられ、当面厳しい需要環境が続きそう。需要家は値下げ要求を続けているが、メーカー各社は、ストアス価格や出荷量低迷に伴う固定費率の上昇などを理由に、現行価格の維持に努めている。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

ストレートアスファルト

先行き気配

山崎値上げ額の一部が浸透、3,000円の上伸

 針入度60~80でトン当たり72,000円と前月比3,000円の上伸。原油価格は1バレル60ドル台まで上昇した。石油元売りの仕切価格引き上げを受けた販売店各社は、仕切価格上昇分に加え、運搬車両や運転手不足による輸送コスト上昇分の価格転嫁を目指し、値上げを打ち出した。しかし、年度末の需要期を前に需要家が値上げに難色を示し交渉は難航、打ち出し額の一部浸透に留まった。販売店各社は今後も交渉を継続する構えだが、需要家の抵抗激しく、先行き、横ばいの公算が大きい。

電線

先行き気配

浮須銅価上昇も価格転嫁できず、横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり23.8円と前月比変わらず。国内電気銅建値は84万円と前月比6万円の上伸。メーカーは材料費の上昇を受け、製品価格への転嫁を進めている。流通筋も需要家に対し、仕入れ価格上昇分の値上げを浸透させるべく取り組んでいるが、需要家の購入姿勢は厳しく交渉に進展は見られない。市中では、荷動きが活発化するにはなお時間を要するとの見方が多く、需要増による価格への後押しには時間がかかる見込み。目先、横ばい推移の公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條需給改善の兆し、強含み

 白ねじ付き管50A4mで本当たり3,940円と前月比変わらず。需要は都心部の再開発工事を中心に、徐々に増加している。流通各社は採算確保に向け、高炉メーカーが実施した値上げの価格浸透に取り組むものの、需要家は受け入れに難色を示している。今後は、高炉メーカーによる生産調整やオリンピック関連工事の本格化から、需給改善が進むとみられる。流通各社は需給の引き締まりと堅調な荷動きを支えに、売り腰をさらに強めるものと予想される。先行き、強含みの見通し。

燃料油

先行き気配

桃井原油相場上昇を背景に、続伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり95円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで127円とそれぞれ前月比1円上伸した。イランの情勢不安など中東の地政学的リスクが高まり原油相場が上昇。元売りは仕切価格を引き上げ、これを受けた流通筋も価格転嫁を進め、値上げが浸透。軽油ローリー渡し、ガソリンスタンド渡しともに続伸した。中東情勢にはサウジアラビアの政情不安やイランとの対立など不安要素が多く、原油相場の動向に不透明感が漂っている。目先、横ばいの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

安座間需給タイトが続き、1,500円の上伸

 ヘビーH2でトン当たり27,500円と前月比1,500円の上伸。解体工事や加工工場からの鉄スクラップ発生量が需要に対して少なく、需給タイトが続いている。生産量が堅調に推移している電炉メーカーは、在庫量確保のため引き合いを強め、問屋筋も買入価格を引き上げた。足元では海外の鋼材需要が好調なため、主要輸出先となる韓国や東南アジアの鉄鋼メーカーからの引き合いも増加している。需給タイトはなお続く見込みで、目先、強含みで推移するとの見方が多い。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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