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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年12月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が10月の国内出荷量で前年同月比9.9%増、H形鋼が9.2%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが11月の東京17区出荷量で11.1%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が10月の東京地区製造量で0.7%増(日本アスファルト合材協会)。小形棒鋼は3カ月、H形鋼は2カ月、アスファルト混合物は11カ月ぶりで前年実績を上回った。
 価格面では、H形鋼、生コン、コンクリート型枠用合板の3資材が上伸。軽油が下落。異形棒鋼、セメント、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばいとなった。H形鋼は、市中在庫が減少し需給タイト感が強まり、流通筋の値上げが進展。生コンは、運転手不足で需給ひっ迫が深刻化し、値上げ交渉が進展。コンクリート型枠用合板は、雨季による原木不足等から品薄感が台頭し、流通筋の転嫁値上げが浸透。軽油は、需給ひっ迫感の後退や米中貿易摩擦による景気後退懸念から原油価格が急落、元売り各社が仕切価格を引き下げ、流通筋も追従した。
 異形棒鋼は横ばい。需要は低調に推移し盛り上がりを欠く商状。原料の鉄スクラップ価格が大幅に下落したものの、メーカー各社は副資材価格の上昇等を理由に現行価格を維持している。目先も横ばいの見通し。
 H形鋼は上伸。出荷好調で市中在庫は減少傾向。需給タイト感が強まるなか、流通筋の値上げ交渉が進展。メーカー各社は需要好調を背景に売り腰強く、流通筋もさらなる上値を目指す構え。目先も強含みの見通し。
 セメントは横ばい。メーカー各社は4月に表明した値上げ積み残し交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーは輸送コスト上昇で経営が圧迫しているとし抵抗。交渉は進展しておらず、目先も横ばいの見通し。
 生コンは上伸。協組は昨年12月に打ち出した値上げの満額浸透に向け交渉を継続。運転手不足で需給ひっ迫が深刻化するなか、安定調達を優先する需要家と販売店との交渉が進展した。先行きは横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。オリパラ関連施設向けは堅調も全体の需要はいま一つ。廃材発生量も低調で在庫量は均衡。需要は盛り上がりを欠くものの、メーカー各社は現行価格を維持している。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は上伸。雨季による原木不足、現地工場の一部稼働停止による生産量減から品薄感が台頭。流通筋が仕入価格上昇分を転嫁した。仕入価格上昇は続くとの見方。先行きも強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。小規模工事が中心で出荷量は低調に推移。メーカー各社は原材料のストアス価格の上昇などを理由に値上げ交渉を継続。需要家は受け入れていない。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。需要は都心部の大型工事に加え中小物件にも拡大傾向。流通筋は輸送コスト上昇に伴う値上げを進めるも需要家は受け入れていない。交渉はこう着状態が続くとの見方。先行きも横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。都心部の再開発工事向けは堅調も中小物件向けは物足りない商状。流通筋は仕切価格上昇や輸送コスト増加分の転嫁値上げに取り組むも需要家の反発で浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は下落。需給ひっ迫感の後退、米中貿易摩擦による景気後退懸念から原油価格は急落。元売り各社は仕切価格を引き下げ、流通筋も追従した。OPECの減産表明も先行き不透明感強く、目先は横ばいの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎商状閑散、横ばい推移

 SD295A・D16でトン当たり73,000円と前月比変わらず。需要は低調に推移しており、市中では盛り上がりを欠く商状が続いている。メーカー各社は副資材価格の上昇分を価格転嫁できていないとし、現行価格を維持する姿勢。一方、需要家は原料の鉄スクラップが大幅に下落していることから、様子見の姿勢を強めている。年明け以降も大型需要は期待薄との見方が強い。今後の鉄スクラップの価格動向に関心が高まっているなか、メーカーの販売姿勢に変化はみられない。目先、横ばいで推移しよう。

H形鋼

先行き気配

小黒続伸し、目先なお強含み

 200×100でトン当たり87,000円と前月比1,000円の続伸。出荷が好調に推移し、市中在庫は減少傾向となっている。需給のタイト感が強まるなか、仕入れ高の価格転嫁に向けた流通筋の値上げ交渉が進展した。原料の鉄スクラップ価格は下落しているが、主要電炉メーカーは需要が好調であること、副資材価格が高止まりしていることを背景に、強い売り腰を維持している。メーカーの販売姿勢を映し、流通筋も採算改善に向けてさらなる上値を目指す構え。目先、強基調の見通し。

セメント

先行き気配

水野値上げ上積み交渉継続も、横ばい

 普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,800円と前月比変わらず。10月の国内販売量は400万6千トン(協会調べ)で前年同月比10.9%の増加。メーカー各社は、4月に打ち出した値上げの受け入れ額が目標に満たない需要家を対象に、上積み交渉を継続している。主たる需要家の生コンメーカーは、生コン市況は改善されつつあるが、輸送コスト上昇が経営を圧迫しているとして値上げに抵抗している。交渉は進展しておらず、目先、横ばいの公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野需給ひっ迫を受け、値上げ交渉進展

 11月の東京17区出荷量は33万9千m3(協組調べ)で前年同月比11.1%の増加。18-18-20でm3当たり13,800円と前月比300円上伸した。協組は、セメント価格上昇分の上積み交渉は行わない代わりに、平成29年12月に打ち出した1,000円の値上げについて需要家に満額回答を求めている。運転手不足の影響で需給ひっ迫が深刻化するなか、安定調達を優先する需要家と販売店との交渉が進み、値上げ額の一部が浸透した。さらなる値上げ受け入れに需要家は難色を示しており、先行き、横ばいの見通し。

再生砕石

先行き気配

木谷需要は盛り上がりを欠くものの、横ばい推移

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港やオリンピック関連施設工事向け出荷が需要を下支えしているものの、新規大型物件は乏しい状況が続いている。小口の解体工事が多く廃材の発生量は低調で、在庫量は均衡。今後も目立った新規物件が少ないと見る向きが多く、年度末にかけての需要は盛り上がりを欠くとみられる。需要家の購入姿勢が厳しさを増すなか、メーカー各社は価格維持優先の姿勢を継続。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

木材

先行き気配

逓駅原木不足から、強含み

 管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり64,000円と前月比変わらず。7~10月の東京都の新設木造住宅着工戸数は20,031戸で前年同期比5.3%の増加。台風や豪雨の影響から原木不足となり、原木価格が上昇。流通筋は、原木価格の上昇分を販売価格へ転嫁すべく値上げを目指しているが、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は難航している。原木価格が上昇している状況下、流通筋は採算を確保すべく交渉を続ける姿勢。需要が回復傾向にあるなか、先行き、強含みの公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇、10円の続伸

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,390円と前月比10円の続伸。産地の雨季入りによる原木不足に加え、現地生産工場が一部稼働停止していることから生産量は減少。品薄感が台頭し、商社の仕入れ価格は上昇。流通筋は価格上昇分を販売価格に転嫁し、需要家側も調達優先の姿勢から値上げの一部を受け入れた。現地生産工場の本格的な再稼働は見通しが立っておらず、仕入れ価格は今後も上昇すると見る向きが多い。先行き、強含みで推移する公算が大きい。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内値上げ交渉継続も、横ばい

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。10月の出荷量は17万2千トン(協会調べ)で前年同月比0.7%の増加。11カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、依然として小規模工事が中心で、出荷量は低調に推移している。メーカー各社は、原材料であるストアスの値上がりや、出荷量減少に伴う固定費率上昇を理由に値上げ交渉を継続している。しかし、厳しい工事受注環境下にある需要家は、値上げに対して抵抗する姿勢を示している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

電線

先行き気配

岡部需要堅調も、横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり22.5円と前月比変わらず。需要は都心部の大型工事だけでなく、中小物件工事にも広がりつつある。流通各社は輸送コスト上昇に伴う値上げを進めているが、需要家は難色を示しており交渉に進展はみられない。堅調な需要を背景に、流通筋では今後も採算確保のために売り腰を強める見込み。一方、需要家にも厳しい購入姿勢を崩す気配はみられず、交渉はしばらくこう着状態が続くとの見方が強い。先行き、横ばいの公算が大きい。

硬質ポリ塩化ビニル管

先行き気配

萩生田値上げ交渉進展せず、横ばい

 VP100A4mで本当たり3,410円と前月比変わらず。需要は都心部の再開発事業などを中心に増え、回復への兆しがみられる。流通筋は、4月以降メーカー各社が相次いで表明した値上げを受け、採算を確保すべく価格転嫁に努めている。しかし、受注環境が厳しい状況にある需要家は難色を示し、価格の上伸には至っていない。流通筋では、年度末にかけて需要は堅調に推移するとの見方が大勢で、売り腰を強める構えだが、需要家の抵抗も予想される。先行き、横ばいで推移する見通し。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條コスト上昇から値上げ交渉も、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。都心部では再開発工事など大型物件による荷動きが堅調に推移しているものの、中小物件需要は物足りない商状が続いている。流通業者はこれまでの仕切価格上昇に加え、輸送コストの増加分を販売価格に転嫁すべく売り腰をさらに強めているが、需要家の抵抗は強く、両者の交渉は難航している。年度末に向けて、需要盛り上がりの期待感は膨らむが、実需の本格化には時間を要しそう。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

燃料油

先行き気配

若澤原油価格の急落を背景に、下落

 軽油はローリー渡しでリットル当たり97円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで132円と前月比それぞれ10円下落した。需給ひっ迫感の後退、米中貿易摩擦による景気後退懸念から原油価格は急落。これに合わせて元売り各社は仕切価格を引き下げ、流通筋も追従した。OPECは減産を表明するも、カタールが離脱の意向を示すなど足並みが揃っていない。景気後退懸念は収まりをみせず、急落後の原油価格は安値水準での取引が続いている。目先、横ばいの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

森中買取価格引き下げ、4,500円の下落

 ヘビーH2でトン当たり22,500円と前月比4,500円の下落。年末に向けて、市中の鉄スクラップ発生量は増加している。国内鉄スクラップの相場が海外に比べて高値にあるため、東アジア向けの輸出が停滞。輸出向けの余剰スクラップが国内に還流するなど、需給に緩みがみられる。こうしたなか、電炉メーカーは段階的に買取価格を引き下げ、問屋筋も追従した。今後も状況に変化の兆しはなく、輸出向けの先安観は継続していくとの見方が強い。目先、弱基調の見通し。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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