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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年10月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が8月の国内出荷量で前年同月比1.3%減、H形鋼が4.1%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが9月の東京17区出荷量で12.7%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が8月の東京地区製造量で7.1%減(日本アスファルト合材協会)。前月まで18カ月連続で前年を上回っていた生コンが今月は天候不順などの影響で減少に転じた。
 価格面では、異形棒鋼、コンクリート型枠用合板、軽油の3資材が上伸。H形鋼、セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばいとなった。異形棒鋼は、メーカー各社が鉄スクラップ、副資材の高騰を理由に販価引き上げに取り組み、中小物件を中心とした需要増を背景に流通筋が強腰で交渉し値上げ額の一部が浸透。コンクリート型枠用合板は、原木不足などによる産地価格の上昇受けた流通筋の転嫁値上げが浸透。軽油は、米国のイラン経済制裁による原油価格の上昇受け、元売り各社が仕切価格を引き上げ、流通各社も追随した。
 異形棒鋼は上伸。メーカー各社は鉄スクラップ、電極など副資材の高騰を理由に販価引き上げに取り組み、中小物件を中心とした需要増を背景に流通筋が強腰で交渉し値上げ額の一部が浸透。目先は横ばいの見通し。
 H形鋼は横ばい。流通筋は仕入価格高の転嫁値上げに取り組むも需要家の抵抗強く浸透していない。都内の再開発事業など大型物件を中心に今後も需要は堅調に推移するとの見方が多い。目先は強含みの見通し。
 セメントは横ばい。値上げ額の一部が浸透した後も、メーカー各社は目標額に達していないとし値上げ交渉を継続。主たる需要家である生コンメーカーによる強い反発で浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。前月値上げ額の一部が浸透も、協組は、原材料、輸送コスト上昇を転嫁できていないとし引き続き交渉を継続。需要家の反発で浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。羽田空港向けなど需要は堅調。小口の解体工事が中心で廃材発生量は少ない。メーカー各社は在庫量を確保し、年度末の需要期に向け現行価格の維持に努めている。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は上伸。原木不足などによる産地価格の上昇受けた流通筋の転嫁値上げが浸透。輸入量増も流通在庫に荷余り感はみられない。今後も原木不足の解消は見込み薄。目先も強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。小規模工事が中心で出荷は低調。原材料のストアス価格の上昇から一部メーカーに値上げの動きがみられるが、交渉本格化には時間を要すとの見方。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。メーカーや流通筋による製造・輸送コスト上昇分の転嫁値上げは需要家の反発で浸透していない。流通筋は今後も需要本格化の期待を背景に値上げ交渉を一層強める構え。先行きは強含みの見通し。
 ガス管は横ばい。流通筋は仕入価格上昇を受けて転嫁値上げに取り組むも需要家は慎重な購入姿勢。メーカーは実需見合いの生産体制を続けるも需給改善には時間を要すとの見方が強い。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は上伸。米国のイラン経済制裁による原油価格の上昇受け、元売り各社が仕切価格を引き上げ、流通筋も追随した。足元では、主要産油国の原油増産が見送られ、需給ひっ迫の懸念。目先も強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎値上げ姿勢強く、小幅上伸

 SD295A・D16でトン当たり73,000円と前月比1,000円の上伸。メーカー各社は、鉄スクラップ価格や電極等の副資材価格が高値推移していることを理由に、販売価格の引き上げに取り組んでいる。需要家は、値上げの受け入れには慎重な姿勢を示していたが、中小物件を中心に需要が増加したことを背景に、流通筋が強腰で交渉し、値上げ額の一部が浸透した。今後、年末にかけては大型需要が見込まれず、さらなる値上げ浸透には時間を要するとの見方が強い。目先、横ばいの見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒強腰の値上げ交渉、強含み

 200×100でトン当たり85,000円と前月比変わらず。流通筋は仕入れ価格の上昇を販売価格に転嫁すべく、値上げ交渉を継続しているが、需要家の抵抗は強く、市況は横ばい推移となっている。主要電炉メーカーは都内の再開発事業など大型物件を中心に今後も需要は堅調に推移するとみており、8カ月連続となる販売価格の据え置きを表明した。流通筋は過去の仕入れ価格上昇分を転嫁し収益確保に向けて、さらに強い売り腰で値上げ交渉に臨む構え。目先、強含みの公算が大きい。

カラー亜鉛鉄板

先行き気配

森中荷動き盛り上がりに欠け、横ばい推移

 0.35×914×1,829mmで枚当たり1,160円と前月比変わらず。物流倉庫や工場といった大型物件向け出荷は堅調だが、戸建て住宅などの中小物件の荷動きは盛り上がりを欠いている。こうしたなか、メーカー各社は製造コストの上昇を背景とした値上げを打ち出した。しかし、市中の在庫は依然高水準にあり、流通業者は上昇した仕入れ価格に見合った販売価格の早期浸透を図るも、難しい局面が続いている。値上げ交渉は長期化の様相を呈しており、目先、横ばいとの見方が大勢を占めている。

セメント

先行き気配

水野値上げ交渉継続も、横ばい

 8月の国内販売量は327万7千トン(協会調べ)で前年同月比0.9%の増加と、3カ月ぶりに前年を上回った。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,800円と前月比変わらず。値上げ額の一部が浸透した後も、メーカー各社は目標額に達していないとし、強腰の販売姿勢で交渉を継続している。しかし、主たる需要家の生コンメーカーは、製品の値上げが思うように進まない中で、さらなる値上げに強く反発している。交渉の進展は見込めず、先行き、横ばいの公算大。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ交渉進展なく、横ばい

 9月の東京17区の出荷量は25万4千m3(協組調べ)で前年同月比12.7%の減少。天候不順などが影響した。18-18-20でm3当たり13,500円と前月比変わらず。協組は、現行の価格水準では原材料費や輸送コストの上昇分を転嫁できていないとし、強腰での販売姿勢を崩していない。これを受けて販売店各社は、値上げ未達分の浸透を目指し交渉を継続しているが、需要家はこれ以上の値上げ受け入れに難色を示している。交渉が早期に進展する気配はみられず、先行き、横ばいの公算大。

再生砕石

先行き気配

木谷出荷堅調も、横ばい推移

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港や中央防波堤、オリンピック関連施設工事向け出荷を中心に需要は堅調に推移している。小口の解体工事が中心で廃材の発生量が少ないため、メーカー各社は在庫量の確保に努めている。しかし、新規物件の引き合いは少なく、年度末の需要は盛り上がりを欠くと見る向きも出ている。需要家の購入姿勢は厳しいが、メーカー各社は価格の維持に努めている。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇、続伸

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,370円と前月比10円の続伸。原木不足などによる産地価格の上昇で、商社の調達コストは増加。流通筋は、仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁しようと売り腰を強めている。8月の輸入合板入荷量は23万5千m3(財務省調べ)で前年同月比1.0%の増加だが、流通在庫に荷余り感はみられない。需給均衡の状況下、産地は雨季に入るため原木不足の解消は見込み薄との見方が強く、流通筋は強気の販売姿勢を継続する構えである。目先、強含み推移の公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内一部メーカーが値上げ表明するも、横ばい

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。8月の出荷量は11万7千トン(協会調べ)で前年同月比7.1%の減少と、9カ月連続で前年実績を下回った。小規模工事が中心で出荷は低調に推移している。こうしたなか、一部のメーカーは、原材料であるストアスの値上がりによる製造コスト上昇分の販売価格への転嫁を目指し、値上げを表明している。しかし、物件の出足が鈍い状況下、本格的な交渉に至るまでには時間を要するとの見方が強い。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

ストレートアスファルト

先行き気配

堀内値上げ積み残し分が浸透、4,000円の上伸

 針入度60~80でトン当たり84,000円と前月比4,000円の上伸。原油価格の上昇に伴い、元売り各社は仕切価格を引き上げた。販売店各社は、仕切価格の上昇分に、ローリー車不足による輸送コスト上昇分を合わせた値上げを表明し、需要家である混合物メーカーと交渉を始めた。しかし、需要家は製品需要の減少に伴う採算悪化を理由に値上げに抵抗し、仕切価格上昇分のみ浸透した。販売店各社は引き続き値上げ交渉をしていく構えだが、需要家の抵抗は強く、先行き、横ばいの公算大。

電線

先行き気配

岡部 需要回復の兆し、強含み

 IV1.6mm単線でm当たり22.5円と前月比変わらず。オリンピック関連工事などを中心に出荷が増え、需要回復への期待は高まりつつある。メーカーや流通筋は、製造・輸送コストの上昇分を販売価格に転嫁する構えだが、採算を確保したい需要家は値上げに応じない姿勢。メーカーは、今後も原材料などの動向から販売価格の引き上げに努めると予想される。流通各社も今後の需要本格化の期待を背景に、値上げ交渉を一層強める見込み。先行き、強含みの公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條荷動き振るわず、値上げ足踏み

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。再開発工事などで荷動きはみられるものの、中小物件向けの荷動きが振るわず、商状は盛り上がりを欠いている。流通業者は仕入れ価格上昇の値上げ積み残し分を販売価格に転嫁すべく、売り腰を強めている。一方、需要家は慎重な購入姿勢を崩しておらず、値上げ交渉に進展はない。メーカーは実需見合いの生産体制を継続しているが、需給環境の改善には時間を要するとの見方が強い。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

若澤原油価格上昇を背景に、上伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり106円と前月比3円の上伸。レギュラーガソリンはスタンド渡しで140円と3円上伸した。米国のイラン経済制裁により原油供給量の減少懸念が強まり、原油価格は9月上旬から緩やかに上昇。元売り各社は仕切価格を見直し、流通各社もこの動きに追従したため国内の軽油、ガソリン価格は上伸した。足元では、主要産油国の原油増産見送りが決定し、需給がひっ迫するとの懸念から原油相場に先高観が広がっている。目先、強含みの公算が大きい。

鉄スクラップ

先行き気配

森中需給緩む気配みられず、横ばい

 ヘビーH2でトン当たり28,000円と前月比変わらず。国内産鉄スクラップは、海外相場と比べ依然として割高感が残り、輸出は停滞気味。一方、関東電炉メーカーによる需要が堅調に推移していることに加えて、西日本電炉メーカー向けの出荷も活発化している。不透明な海外相場と堅調な国内相場とのアンバランスさを受け、需要家の間には様子見の姿勢が広がっている。問屋筋は需要に見合った在庫量を確保するため慎重な買入れ姿勢を維持しており、市況はこう着状態。目先、横ばいの公算大。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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