TOP > 建設経済情報トップ > 主要資材動向

主要資材動向

主要資材動向

当サイトのリニューアルに伴い、掲載資材の見直しを致しました。
掲載以外の資材単価については「建設物価」をご覧ください。

平成30年6月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が4月の国内出荷量で前年同月比5.4%増、H形鋼が5.4%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが5月の東京17区出荷量で17.0%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が4月の東京地区製造量で9.3%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは、東京オリパラ関連工事、都内の再開発工事向けなどが好調に推移し15カ月連続で前年を大幅に上回った。
 価格面では、異形棒鋼、H形鋼、セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の9資材が横ばい。上伸した資材は軽油、下落した資材はなかった。軽油は、イランへの経済制裁など中東情勢の緊迫化などから原油相場が続伸、元売り各社が仕切価格を引き上げ流通筋も追随し、2カ月連続で上伸した。先月下落した再生アスファルト混合物は、需要家からの値下げ要求が依然続いているものの、メーカー各社は出荷量低迷に伴う固定費率の上昇などを理由に現行価格を維持し、今月は横ばいとなった。
 異形棒鋼は横ばい。市中の荷動きが低調ななか、メーカーは副資材費の高騰などを理由に販価引き上げに取り組むも、需要家の抵抗で交渉はこう着状態。需要回復はまだ先との見方から、目先も横ばいの見通し。
 H形鋼は横ばい。流通筋は値上げ交渉を続けるも需要家の抵抗で交渉は難航。メーカーは堅調な大型建築物件を背景に新たな値上げを示唆するなど価格優先の販売姿勢を鮮明にしている。目先は強含みの見通し。
 セメントは横ばい。製造・輸送コスト上昇を理由としたメーカー値上げに対し、理解を示す需要家は一部に留まっている。メーカーは交渉を続ける意向も浸透には時間を要すとの見方。先行きも横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。再開発工事向けなど需要は好調。運転手不足で納入遅延も散見。協組は昨年12月の値上げ浸透を目指すが、交渉本格化はまだ先との見方が多く、先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。需要は湾岸エリアでは堅調も他エリアでは小規模工事が中心で全体として低調。メーカー在庫は増加傾向。メーカーは輸送コスト高を理由に現行価格を維持する姿勢。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。足元の需要は低迷も市中に荷余り感はみられず、流通筋は本格的な需要期を控え在庫確保に努めている。原木不足による仕入価格の上昇は続くとみられ、目先は強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。目立つ物件が少なく需要回復の兆しはみられない。需要家の値下げ要求は続くも、メーカーは出荷量低迷に伴う固定費率上昇などから現行価格を維持。先行きは横ばいの見通し。
 電線は横ばい。再開発事業がけん引し需要に回復の動き。メーカーの仕切価格の引き上げ受け、流通筋も転嫁を進めるが、需要家の反発で進展していない。今後も荷動き活発化が見込まれ、目先は強含みの見通し。
 ガス管は横ばい。大型物件で荷動きがみられるものの需要の中心である中小物件は低調。流通筋はメーカー値上げを受け、売り腰を強めているが、需要家の購入姿勢は厳しく交渉は難航。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は上伸。イランの経済制裁など中東情勢の緊迫化を背景に原油相場が続伸。元売り各社が仕切価格を引き上げ流通筋が追随した。主要産油国に協調減産を緩和する動きがみられるなど、目先は横ばいの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎様子見続き、横ばい推移

 SD295A・D16でトン当たり72,000円と前月比変わらず。メーカー各社は、副資材価格の高騰を背景とする製造コストの上昇を理由に、販売価格の引き上げに取り組んでいる。一方、市中の荷動きは低調に推移しており、市況は踊り場状態が続いている。採算改善を急務とするメーカーや流通筋の売り腰に弱まる気配はみられないものの、購入を急ぐ物件が少ない需要家は様子見姿勢に徹しており、交渉はこう着状態が続いている。需要回復には時間を要するとの見方が強く、目先、横ばい推移の見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒メーカー販売姿勢映し、目先強含み

 200×100でトン当たり83,000円と前月比変わらず。流通各社は仕入れ高による採算悪化を回避するため、値上げ交渉を継続している。しかし、荷動きに影響する中小物件需要の低迷に加え、需要家の抵抗も厳しく、交渉は難航している。メーカー各社は大型建築物件を中心に需要は堅調に推移すると予測し、値上げを示唆するなど、価格優先の販売姿勢を鮮明にしている。流通各社は仕入れ高が続くとの懸念から、売り腰をさらに強めて交渉に臨む構え。目先、強含みの公算大。

カラー亜鉛鉄板

先行き気配

森中荷動き精彩欠き、横ばい

 0.35×914×1,829mmで枚当たり1,160円と前月比変わらず。物流倉庫や工場向けなど、出荷は一部で堅調に推移しているものの、戸建て住宅向けの荷動きが減少しており、需要は依然としてさえない。メーカー各社は、採算に見合う製品価格を目指し、価格の引き上げを実施している。流通業者は採算悪化に対する危機感から、仕入れ価格上昇分の転嫁値上げを進めるものの、実需が弱く値上げが通りにくい状況が続いている。目先、横ばいで推移する見通し。

セメント

先行き気配

水野値上げ交渉進展なく、横ばい

 4月の国内販売量は340万4千トン(協会調べ)で前年同月比4.0%の増加。関東や九州エリアの需要がけん引し、7カ月ぶりに増加に転じた。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。製造・輸送コスト上昇を理由としたメーカー各社の値上げに対し、需要家は理解を示しつつあるが、有額回答はわずか一部に留まっている。メーカー各社は粘り強く交渉を続ける意向であるものの、値上げの浸透には時間を要するとみられる。先行き、横ばいの公算大。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ交渉進展せず、横ばい

 18-18-20でm3当たり13,200円と前月比変わらず。5月の東京17区出荷量は30万3千m3(協組調べ)で前年同月比17.0%の増加。都内大型再開発向けを中心に出荷は引き続き好調で、運転手不足による納入遅延も散見される。輸送コストの上昇や原材料であるセメントの先高観から、協組は昨年12月に打ち出した値上げを浸透させたい構え。しかし、駆け込み注文の反動で新規物件が激減したため、交渉は進展していない。交渉の本格化はまだ先になるとみられ、先行き、横ばいの見通し。

再生砕石

先行き気配

木谷需要増の見込み薄も、横ばい推移

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。湾岸エリアでは大型観光施設向け出荷が目立つものの、他のエリアは小規模工事が中心で、需要は全体として低調に推移している。荷動きが精彩を欠くなか、解体工事は一定水準で発生しており、メーカー各社の在庫量は増加している。需要が好転する見込みは薄く、メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に現行価格を維持する姿勢を保っている。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

管柱 杉(KD)

先行き気配

逓駅値上げ交渉難航、横ばい推移

 管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり64,000円と前月比変わらず。4月の東京の新設木造住宅着工戸数は4,639戸で前年同月比1.5%の増加。4カ月ぶりに増加へ転じたものの、足元の荷動きは鈍く、需要は盛り上がりに欠けている。流通筋は原木価格上昇の販売価格未転嫁分の値上げを目指しているが、荷動きが鈍い状況下、需要家の購入姿勢は厳しく、交渉は難航している。流通筋は採算を確保すべく値上げ交渉を続ける姿勢。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇続く、強含み

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,350円と前月比変わらず。4月の輸入合板入荷量は26万6千m3(財務省調べ)で前年同月比13.9%の増加。足元の需要は盛り上がりに欠け、需要家が当用買いに徹している状況下、流通筋は現行価格の維持に努めている。市中に荷余り感はみられず、流通筋は本格的な需要期を控えて在庫の確保に努めている。主要産地の原木不足による現地価格高を背景に、仕入れ価格の上昇は続き、流通筋は上昇分を販売価格に転嫁したい意向である。目先、強含みの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内現行価格を堅持、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。4月の出荷量は12万6千トン(協会調べ)で前年同月比9.3%の減少。目立った物件がなく、需要回復の兆しはみられない。こうしたなか、舗装工事で受注競争が続いており、採算を確保したい需要家による値下げ要求もみられる。メーカー各社はストアスの先高観が強まっていることや、出荷量低迷に伴う固定費率の上昇などを理由に、現行価格維持の姿勢を堅持している。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

電線

先行き気配

亀谷荷動き活発化の見込み、強含み

 IV1.6mm単線でm当たり23.2円と前月比変わらず。都心部の再開発事業がけん引し、需要に回復の動きがみられる。メーカーは、原材料の値上がりを理由に仕切価格の見直しを行っている。流通各社も採算を確保すべく販売価格への転嫁に取り組んでいるが、需要家の反発が強く、値上げ交渉はこう着している。今後、オリンピック関連需要など荷動きの活発化が見込まれており、流通各社に売り腰を緩める気配はみられない。目先、強含みの見通し。

ガス管

先行き気配

中條値上げ交渉継続、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。再開発工事など大型物件で荷動きがみられるものの、需要の中心である中小物件は荷動き低調。流通業者はこれまでの仕切価格上昇分の積み残しに加え、一部メーカーによる追加値上げ実施を受け、売り腰をさらに強めている。一方、需要家の購入姿勢も依然として厳しく、値上げ交渉は難航。需要が本格化するにはなお時間を要するとの見方が強く、両者の綱引きもしばらく続くとみられる。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

中村原油相場上昇、続伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり103円と前月比5円の上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで137円と6円上伸した。イランの経済制裁など中東情勢の緊迫化を背景に、原油相場が続伸。これを受け、元売り各社は仕切価格を大幅に引き上げた。流通筋も販売価格への転嫁の姿勢を強め、軽油ローリー渡し、ガソリンスタンド渡しともに値上げ額の一部が浸透した。主要産油国に協調減産を緩和する動きがみられ、原油相場は不透明感を強めている。目先、横ばいの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

森中需給タイト化を受け、上伸

 ヘビーH2でトン当たり27,500円と前月比3,000円の上伸。市中発生量は盛り上がりに欠け、問屋筋の在庫は減少傾向にある。こうしたなか電炉メーカーの生産意欲は高く、購入価格を引き上げて鉄スクラップの確保に動いている。海外の鉄スクラップ需要は軟化しているが、堅調な国内製品需要を背景に需給はひっ迫しており、問屋筋が買入価格を引き上げた。海外向けの荷動きの回復が長引いており、問屋筋に様子見姿勢が広がっている。目先、横ばいの見込み。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

  • 他の書籍を建設物価BOOK STOREで見る

PAGETOP