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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年7月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が5月の国内出荷量で前年同月比8.0%増、H形鋼が6.3%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが6月の東京17区出荷量で9.7%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が5月の東京地区製造量で4.8%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは、虎ノ門や竹芝地区の大型再開発工事向けなどが好調に推移し16カ月連続で前年を上回った。
 価格面では、異形棒鋼、セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)、軽油の9資材が横ばい。上伸した資材はH形鋼、下落した資材はなかった。H形鋼は、荷動き低迷により先月まで市況横ばいが続いていたが、流通筋は停滞感を払拭するため唱え価格を一段引き上げた。需要家の抵抗もみられたが流通筋の販売姿勢は強く、値上げ額の一部が浸透し4月号以来の上伸となった。先月まで2カ月連続で上伸した軽油は、主要産油国の協調減産が緩和されるとの見方などから今月は横ばいとなった。
 異形棒鋼は横ばい。市中の荷動きは盛り上がりに欠けさえない商状。メーカーは継続的に販価引き上げに取り組むも交渉に進展はみられない。電極など副資材価格に先高観があるものの、目先も横ばいの見通し。
 H形鋼は上伸。流通筋は唱え価格を一段引き上げた。需要家の抵抗もみられたが流通筋の強い販売姿勢で値上げ額の一部が浸透。副資材費の上昇などを理由とした追加値上げの動きもあり、目先も強含みの見通し。
 セメントは横ばい。メーカー値上げは浸透していない。ただ、メーカーの強腰の販売姿勢から、主な需要家の生コンメーカーに値上げ受け入れは避けられないとの見方も広がっている。先行きは強含みの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。大型再開発向けなど需要は好調。値上げ前の駆け込み注文の反動から新規契約は小口物件が中心。値上げ交渉の本格化には時間を要するとみられ、目先も横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。小口向けが中心で荷動きは精彩を欠くなか、廃材の発生量が堅調なため在庫は増加傾向にある。秋口に向けて需要回復を期待するメーカーは現行価格を維持している。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。輸入量が増加し流通在庫は適正水準。仕入価格の上昇受けた流通筋の転嫁値上げは需要家の抵抗で浸透していない。仕入価格の上昇は続く見込みのため、目先は強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。需要家による値下げ要求が続くも、メーカーは原材料のストアスの値上がり、骨材や石粉価格に先高観が強まっているため、現行価格を維持する構え。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。都内の再開発工事向けなど出荷は回復傾向。銅価格が軟調に推移したため安値取引も散見。流通筋は値上げをうかがう姿勢をみせるも値上げ交渉はこう着状態が続く見込み。目先も横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。足元の需要は低調。流通筋はこれまでのメーカー値上げの積み残し分を転嫁すべく売り腰を強めるも、需要家の抵抗強く交渉は難航。今後もこう着状態が続くとみられ、先行きも横ばいの見通し。
 軽油は横ばい。主要産油国の協調減産が緩和との見方から原油相場は下落。元売りは仕切価格を小幅引き下げたが、流通筋は現行価格を維持した。足元では原油相場が上昇に転じており、目先は強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎当用買い中心、横ばい推移

 SD295A・D16でトン当たり72,000円と前月比変わらず。市中の荷動きは盛り上がりを欠いており、さえない商状が続いている。メーカー各社は依然、採算確保に至っていないとし、継続的に販売価格の引き上げに取り組んでいる。一方、需要家は購入を急ぐ物件が少ないため、当用買いに徹しており、交渉に進展はみられない。電極などの副資材価格に先高観があるため、メーカーの売り腰に弱まる気配はみられないものの、早期の需要回復は期待できないとの見方が強い。目先、横ばい推移の見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒1,000円の上伸、強含み

 200×100でトン当たり84,000円と前月比1,000円の上伸。流通各社は値上げ交渉を継続してきたが、荷動き低迷により市況は先月まで横ばいが続いていた。こうしたなか、流通各社は停滞感を払拭するため、唱え価格を一段引き上げた。需要家の抵抗もみられたが、採算悪化を危惧する流通各社の販売姿勢は強く、値上げ額の一部が浸透した。メーカー各社は副資材費や輸送コストの上昇を理由に追加値上げを示唆している。流通各社の売り腰は強く、目先、強含み推移の公算大。

セメント

先行き気配

水野値上げ交渉本格化の兆し、強含み

 5月の国内販売量は337万7千トン(協会調べ)で前年同月比4.3%の増加。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。メーカー各社は製造・輸送コスト上昇による採算悪化への危機感から、販売価格の引き上げを急いでいる。主たる需要家の生コンメーカーは、生コンの値上げが浸透しないなか、製造コスト上昇を懸念し抵抗している。しかし、メーカーの強腰の販売姿勢を受け、値上げ受け入れは避けられないとの見方も広がっている。先行き、強含みの公算大。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ進展せず、横ばい

 18-18-20でm3当たり13,200円と前月比変わらず。6月の東京17区出荷量は32万1千m3(協組調べ)で前年同月比9.7%の増加。協組は昨年12月に打ち出した1,000円の値上げの早期浸透を目指し、交渉を続けている。虎ノ門や竹芝を中心とした大型再開発工事向けの出荷が好調である一方で、値上げ前の駆け込み注文の反動から、12月以降の新規契約は小口物件が中心であり、値上げ交渉は進展していない。交渉の本格化には時間を要するとみられ、目先、横ばいの公算が大きい。

再生砕石

先行き気配

木谷荷動き低調ながらも、横ばい推移

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港や中央防波堤、オリンピック関連工事向け出荷があるものの、出荷の大半は小規模工事向けで荷動きは精彩を欠いている。解体工事による廃材の発生量は堅調で在庫も増加しているが、輸送コストの上昇を理由にメーカー各社は販売姿勢を緩めていない。秋口に向けて需要の回復を期待するメーカー各社は、現行価格維持の販売姿勢を継続する構え。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇、強含み

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,350円と前月比変わらず。5月の輸入合板入荷量は27万5千m3(財務省調べ)で前年同月比7.0%増と2カ月連続の増加。原産地の原木不足を背景に、長期間にわたり低水準だった流通在庫は適正水準となった。現地価格高を映して仕入れ価格は上昇しており、流通筋は値上がり分を販売価格に転嫁したい意向であるが、需要家が当用買いに徹している状況下、値上げは浸透していない。仕入れ価格の上昇は続く見込みである。目先、強含みの公算が大きい。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内小口物件が中心、横ばい推移

 密粒13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。5月の出荷量は12万1千トン(協会調べ)で前年同月比4.8%の減少。目立った物件が少なく、小口中心のさえない荷動きとなっている。工事量の減少に伴い、採算確保したい需要家による値下げ要求が続いている。しかし、メーカー各社は原材料のストアスが値上がりしたことに加え、骨材や石粉価格に先高観が強まっていることを理由に、現行価格維持の構えを崩していない。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

ストレートアスファルト

先行き気配

堀内値上げ額の一部が浸透、2,000円の上伸

 針入度60~80でトン当たり80,000円と前月比2,000円の上伸。販売店各社は、石油元売りの仕切価格上昇分に加え、ローリー車不足による輸送コスト上昇分の価格転嫁を目指し、需要家である混合物メーカーと交渉を続けてきた。輸送コストの上昇に理解を示すメーカーも一部みられたものの、大勢は製品需要減少に伴う採算悪化を理由に抵抗し、仕切価格上昇分の値上げの浸透に留まった。販売店各社は、値上げ積み残し分の転嫁を目指し、交渉を継続する構え。先行き、横ばいの公算大。

電線

先行き気配

岡部 価格交渉はこう着、横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり23.2円と前月比変わらず。都心部の再開発物件向けなど出荷は回復傾向にある。市場では、銅価格が軟調に推移したことを受け、需要家の値下げ要求に応じた取引も散見された。労働者不足による工事遅れから需要本格化には時間を要するとの見方もあるが、流通筋では大型物件などによる荷動き増加の期待は大きい。採算を確保したい流通各社は、値上げをうかがう姿勢をみせている。価格交渉はこう着状態が続く見込み。目先、横ばいの見通し。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條値上げ交渉難航、横ばい推移

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。足元の需要は盛り上がりを欠く状況が続いている。市中への供給量に減少傾向がみられるものの、需要が振るわない状況下、在庫の緩和解消には至っていない。流通業者は、これまでのメーカー値上げの積み残し分を販売価格に転嫁すべく、売り腰を強めている。一方、需要家の抵抗も強く、交渉は難航。今後もしばらくは、こう着状態が続くと予想される。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

若澤原油相場に先高観、強含み

 軽油はローリー渡しでリットル当たり103円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで137円と前月比変わらず。主要産油国の協調減産が緩和されるとの見方から原油相場は下落。これを受け、元売り各社は仕切り価格を小幅に引き下げたが、流通筋は採算重視の姿勢で、現行価格の維持に努めた。ベネズエラやイランに対する米国の経済制裁から供給不安が意識され、足元では原油相場が急激に上昇。原油調達コストの先高観が強まっている。目先、強含みの公算が大きい。

鉄スクラップ

先行き気配

森中1,500円の下落、弱含み

 ヘビーH2でトン当たり26,000円と前月比1,500円の下落。電炉メーカーは海外相場と比べて高値水準にあった購入価格を引き下げ、問屋筋の買入価格も下落した。今後は電炉メーカーの夏季減産期に入るが、市中の発生量も少ないため需給が緩和する気配はない。足元では輸出向け価格が反転するなど、下げ止まりの要因も見え始めている。しかし、国内相場は依然として高値水準にあるため、底値には至っていないとの見方が大勢を占めている。先行き、弱含みの公算大。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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