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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年2月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が12月の国内出荷量で前年同月比0.3%減、H形鋼が6.7%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが1月の東京17区出荷量で17.8%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が12月の東京地区製造量で10.5%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは、東京オリパラ関連工事、都内の再開発工事向けなどが好調に推移し、11カ月連続で前年を上回った。
 価格面では、異形棒鋼、H形鋼、コンクリート型枠用合板、軽油の4資材が上伸。セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばい。下落した資材はなかった。鋼材類は、メーカーが販価を引き上げ流通筋が追随し、異形棒鋼が7カ月連続、H形鋼が5カ月連続で上伸。コンクリート型枠用合板は、需給が引き締まるなか、仕入価格の上昇受けた流通筋の転嫁値上げが浸透し、2カ月ぶりで上伸。軽油は、OPEC主導の協調減産の下支えから原油相場が上昇し元売り各社が仕切価格を引き上げ、5カ月連続で上伸した。
 異形棒鋼は上伸。採算確保を急ぐメーカーは2月以降も販価を引き上げ、流通筋が追随した。メーカー、流通筋とも、依然採算割れが続いているとし、販売姿勢を緩める気配は見られない。目先も強含みの見通し。
 H形鋼は上伸。主要電炉メーカーが3カ月連続で販価を引き上げ、流通筋が追随した。都心部の大型物件向けに加え、市中取引の大半を占める中小物件向けも増加傾向で市中在庫は低水準。目先も強含みの見通し。
 セメントは横ばい。主要メーカーは石炭価格や輸送コストの上昇を理由とした4月からの値上げを表明し、採算改善に向けて販売姿勢を強める構え。生コンメーカーの抵抗も予想され、先行きは横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。協組が打ち出した昨年12月からの値上げは、駆け込み注文の反動から進展していない。需要家との値上げ交渉は難航するとの見方が多く、先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。羽田空港誘導路、中央防波堤など大型工事向けの出荷が好調で市中在庫は減少傾向にある。メーカー各社は、輸送コスト上昇などを理由に売り腰を一層強める構え。先行きは強含みの見通し。
 コンクリート型枠用合板は上伸。需要は盛り上がりに欠けるが入荷量も低水準のため、在庫に過剰感は見られない。流通筋が仕入価格の上昇分の転嫁を進め、値上げ額の一部が浸透した。目先も強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。大型物件に乏しく荷動きは低迷。需要家の値下げ要求はあるものの、メーカー各社はストアス価格の上昇などを理由に現行価格の維持に努めている。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。銅建値が高値で推移するなか、需要が予想より振るわず、さえない商状が続いている。流通筋は採算確保のため値上げに取り組むも、一部で競合による安値も見られる。目先も横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。メーカー値上げを受けた流通筋の交渉は需要家の抵抗もあり、両者の綱引きは続いている。今後は都心部の大型工事の本格化などから需給が引き締まると予想される。先行きは強含みの見通し。
 軽油は上伸。OPEC主導の協調減産が下支えし原油相場が上昇。元売りが仕切価格を引き上げ、流通筋が追随した。米国の利上げ観測などで原油相場は不透明感を増し市場は模様眺めの様相。目先は横ばいの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎強い販売姿勢を映し、続伸

 SD295A・D16でトン当たり69,000円と前月比1,000円の上伸。採算の確保を急ぐメーカー各社は、2月以降も販売価格の引き上げに取り組んでいる。市中の需要に先月ほどの勢いはみられないものの、メーカーや流通筋が強腰の価格転嫁を続けたため、小幅上伸となった。この状況下、大型物件向けの製品手配を済ませた需要家は、模様眺めの様相を強めている。一方、メーカーや流通筋は、いまだ採算割れが続いているとして、販売姿勢を緩める気配はみられない。目先、強含みで推移しよう。

H形鋼

先行き気配

齋藤メーカー値上げを受け、続伸

 200×100でトン当たり82,000円と前月比2,000円の上伸。主要電炉メーカーによる3カ月連続の値上げ発表を受け、流通業者による強腰の販売姿勢に変化はみられない。都心部のプロジェクト物件向け出荷が堅調に推移するなか、市中取引の大半を占める中小物件向け需要も増えつつある。流通業者は、これまで仕入れ量を抑えていたことから在庫が低水準となっており、需給にタイト感が漂っている。仕入れ高から、採算悪化に対する流通業者の危機感は強く、目先、なお強含みで推移しよう。

中厚板

先行き気配

齋藤値上げ交渉続く、強含み

 16~25×1,524×3,048でトン当たり81,000円と前月比変わらず。建産機向け出荷が引き続き堅調に推移するなか、建築工事向けも都心部のプロジェクト物件に加え、中小物件の出荷が増えつつあり、荷動き回復の兆しが見え始めている。メーカー各社は、採算に見合う製品価格を目指し、販売価格を引き上げてきた。流通業者は採算悪化に対する危機感から、これまでの仕入れ高分を含め販売価格を引き上げようと売り腰を強めている。目先、強含みの公算が大きい。

カラー亜鉛鉄板

先行き気配

安座間流通業者の売り腰強まり、強含み

 0.35×914×1,829mmで枚当たり1,134円と前月比変わらず。出荷は物流倉庫、工場向けに堅調に推移している。一方、戸建て住宅や集合住宅の新設・増改築向けの荷動きは盛り上がりを欠いている。この状況下、メーカー各社は原材料や副資材の値上がりを背景に製品価格の引き上げを実施している。これを受けて、流通業者も仕入れ値が段階的に上昇していることを理由に、採算を確保すべく売り腰を強めている。目先、強含みの公算が大きい。

セメント

先行き気配

水野メーカー値上げ表明も、横ばい

 普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。12月の国内販売量は377万8千トンで前年同月比0.7%の減少。需要は堅調に推移しているが、石炭価格の高騰や輸送コストの上昇を受け、メーカーの経営環境は厳しい状況にある模様。主要メーカーは4月出荷分からトン当たり1,000円以上の値上げを表明しており、採算改善に向け販売姿勢を強める構えである。主な需要家である生コンメーカーは値上げに抵抗するとみられ、先行き、横ばい推移の公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野需要堅調も、交渉進まず横ばい

 18-18-20でm3当たり13,200円と前月比変わらず。1月の東京17区出荷量は25万2千m3(協組調べ)で前年同月比17.8%の増加。大型再開発工事向けの出荷が堅調に推移し、前年を大きく上回った。協組が昨年12月に打ち出した値上げは、駆け込み注文の反動から交渉に進展はみられない。協組は原材料であるセメントや骨材の先高観から、駆け込み注文分についても価格の引き上げ交渉を行う構え。需要家の購入姿勢は厳しく交渉は難航するとみられる。先行き、横ばいの公算が大きい。

再生砕石

先行き気配

畑尾在庫は減少傾向、先行き強含み

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。解体工事は堅調に推移しているが、湾岸エリアでは羽田空港誘導路や駐機場舗装、中央防波堤など大型工事向け出荷が好調で在庫は減少している。他のエリアも中小物件向け出荷が堅調で製品在庫は減少傾向。新たなオリンピック関連施設への出荷も始まり、需給がさらに引き締まりつつあるなか、メーカー各社は輸送コストの上昇などを理由に売り腰を一層強めている。先行き、強含みの見通し。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇、20円の上伸

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,320円と前月比20円の上伸。12月の輸入合板入荷量は23万2千m3(財務省調べ)で前年同月比0.5%の減少。需要は盛り上がりに欠けるが入荷量も低水準のため、市中在庫に過剰感はみられず、需給は引き締まりの様相。流通筋は仕入れ価格の上昇分を販売価格に転嫁し、値上げ額の一部が浸透した。主要産地は原木不足で、今後も産地価格の上昇傾向が続くとみられる。流通筋は値上げを継続する姿勢。目先、強含み推移の公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

山崎現行価格を維持、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,200円と前月比変わらず。12月の出荷量は17万9千トン(協会調べ)で前年同月比10.5%の減少。大型物件に乏しく荷動きは低迷。次年度以降は、環状2号線やオリンピック関連工事向け出荷が期待されているが、年度内は需要回復の見込みは薄い。厳しい工事受注環境のなか、需要家は値下げ要求を続けているが、メーカー各社はストアス価格や出荷量低迷に伴う固定費率の上昇などを理由に、現行価格の維持に努めている。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

電線

先行き気配

浮須銅価格は高値圏で推移も、横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり23.8円と前月比変わらず。国内電気銅建値は80万円台の高値圏で推移。需要は予想よりも振るわず、さえない商状が続いている。この状況下、流通筋は採算確保すべく値上げに取り組んでいるが、一部では競合による値崩れの兆しも出始めている。需要家の購入姿勢は依然厳しいが、メーカーは今後も原料である銅の価格を重視し、仕切価格を決める意向。銅価格は国際情勢等の影響で今後の動向は不透明だが、大幅に動くとの見方は少ない。目先、横ばいで推移しよう。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條流通各社の売り腰強く、強含み

 白ねじ付き管50A4mで本当たり3,940円と前月比変わらず。都心部を中心に荷動きは見られるが、再開発工事の一部で出荷がずれ込むなど、やや盛り上がりを欠いている。流通各社は高炉メーカーが実施した値上げの価格転嫁に向け、需要家と交渉を継続。需要家の抵抗も厳しく、両者の綱引きは続いている。今後は都心部の大型工事の本格化などから、市中在庫の適正化が進み、需給が引き締まると予想される。流通各社は採算確保に向け売り腰を強めているため、先行き、強含みの見通し。

燃料油

先行き気配

桃井原油相場上昇を受け、全油種上伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり97円と前月比2円の上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで131円と4円上伸した。OPEC主導の協調減産が下支えし原油相場が上昇。これを受けて、元売り各社は仕切価格を引き上げた。流通筋は採算を重視する姿勢から価格転嫁を進め、軽油ローリー渡し、ガソリンスタンド渡しともに上伸した。米国の利上げ観測などから原油相場は不透明感を増し、市場は模様眺めの様相を強めている。目先、横ばいの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

安座間問屋筋は様子見、横ばい

 ヘビーH2でトン当たり27,500円と前月比変わらず。解体工事や加工工場からの鉄スクラップ発生量は少なく、需給はタイト気味に推移している。電炉メーカーは需要見合いの生産を継続し、鉄スクラップの購入量を調整している。足元では、主要輸出先の韓国や東南アジア鉄鋼メーカーからの引き合いが減少している。海外市況の軟化基調を受け輸出価格に先安観が広がっている状況下、問屋筋は様子を見ながらの買入姿勢を維持している。目先、横ばいの公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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