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主要資材動向

主要資材動向

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2019年5月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が3月の国内出荷量で前年同月比1.8%減、H形鋼が3.5%減(日本鉄鋼連盟)、生コンが4月の東京17区出荷量で18.1%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が3月の東京地区製造量で2.3%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは昨年度がオリパラ施設向けなどで高水準だったこともあり3カ月連続で前年比マイナスとなった。
 価格面では、軽油が上伸。異形棒鋼、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の9資材が横ばい。下落した資材はなかった。軽油は4カ月連続の上伸。主要産油国による協調減産から原油価格は上昇。これを受けた元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も販売価格に転嫁した。異形棒鋼、H形鋼は原料の鉄スクラップ価格が下落するも、副資材費や輸送コストの上昇からメーカー各社が現行価格を維持し、異形棒鋼で7カ月連続、H形鋼で5カ月連続の横ばいとなった。
 異形棒鋼は横ばい。大型連休前から鉄スクラップ価格が下落するも、メーカー各社は副資材費や輸送コスト上昇から現行価格を維持している。需要は盛り上がりを欠く状況が続いており、目先も横ばいの見通し。
 H形鋼は横ばい。荷動きは精彩を欠いている。主要電炉メーカーは、原料の鉄スクラップ価格が下落するも、副資材費や輸送コストの上昇から販価を維持。流通筋も安値販売回避の構え。目先も横ばいの見通し。
 セメントは横ばい。値上げ額の一部浸透後も、メーカー各社は値上げ交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーはこれ以上の値上げ受け入れに抵抗する姿勢。交渉の進展は見込めず、先行きも横ばいの見通し。
 生コンは横ばい。販売店各社は、過去の値上げ積み残し分の浸透を目指し需要家と交渉を継続。需要家は値上げ受け入れに難色を示している。値上げ交渉が進展する気配はみられない。先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。湾岸エリアの再開発工事向けなどに荷動きは堅調。大型解体工事は少ないが在庫量は適正水準を維持。メーカー各社の値上げ意向も需要家の反発から浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。需要低迷から市中では荷余り感が台頭。原産地の人件費や伐採税の上昇から仕入れ価格は高水準。流通筋による値上げ意向も需要家が受け入れていない。目先も横ばいの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。需要は小規模物件が中心。一部メーカーは出荷量低迷に伴う固定費率の上昇、ストアスの先高観から値上げの意向を示すも需要家の購入姿勢は厳しい。先行きも横ばい見通し。
 電線は横ばい。都心部の需要は再開発向けなどに堅調。主原料の銅が値下がりするなか、流通筋は物流費上昇などから値上げを進めているが、需要家の慎重な購入姿勢で浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。再開発など大型物件向けは堅調も中小物件向けは低迷。流通筋は過去のメーカー値上げと物流費上昇分の転嫁値上げに取り組むも、需要家の反発から浸透していない。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は上伸。主要産油国による協調減産から原油価格は上昇。元売り各社は仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。米国によるイラン産原油の禁輸措置で原油価格に先高観が広がっている。目先も強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎様子見商状続き、横ばい

 SD295A・D16でトン当たり73,000円と前月比変わらず。大型連休前から鉄スクラップ価格が下落基調になっているものの、メーカー各社は副資材費や輸送コストの上昇を製品価格に転嫁すべく、現行価格維持の姿勢を継続している。一方、需要家は、マンション工事を始めとした新規需要が少ないため様子見姿勢を強めている。市場は盛り上がりに欠く状況が続いているものの、メーカーおよび流通筋の価格維持の姿勢は強く、安値取引は見られない。目先、横ばい推移の見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒需給タイト感乏しく、横ばい推移

 200×100でトン当たり87,000円と前月比変わらず。新規引き合いが少なく、荷動きは精彩を欠いている。流通各社は現行価格では採算確保が難しいとし、値上げを進めたい意向。しかし、需給にタイト感は乏しく、安値取引も散見されている。主要電炉メーカーは、原料の鉄スクラップ価格が下落するも、副資材価格や輸送コストの上昇を理由に販売価格の据え置きを表明。メーカーが価格優先の姿勢を鮮明にするなか、流通各社も安値販売回避を徹底する構え。目先、横ばいの見通し。

中厚板

先行き気配

小黒値上げ交渉難航、目先横ばい

 16~25×1,524×3,048でトン当たり85,000円と前月比変わらず。産建機向け需要は好調に推移しているが、建築工事向けは精彩を欠き、市中在庫も増加傾向にある。流通各社は、昨年から続いているメーカーの値上げを販売価格に転嫁すべく、需要家との交渉を継続している。しかし、需給が引き締まらない環境下、需要家の購入姿勢は厳しく交渉は難航している。今後も流通各社は価格転嫁を目指す構えだが、需要の本格化はまだ先とみられ、目先、横ばいで推移する公算が大きい。

セメント

先行き気配

菅澤値上げ交渉継続も、横ばい

 3月の国内販売量は358万5千トン(協会調べ)で前年同月比0.8%の減少。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。値上げ額の一部が浸透した後も、メーカー各社は目標額に達していないとし、強腰の販売姿勢で値上げ交渉を継続している。しかし、主たる需要家の生コンメーカーは、製品の値上げが思うように進まないなか、これ以上の値上げ受け入れには抵抗する姿勢。交渉の進展は見込めず、先行き、横ばい推移の公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

菅澤上積み交渉進まず、横ばい

 4月の東京17区の出荷量は26万8千m3(協組調べ)で前年同月比18.1%の減少。18-18-20でm3当たり13,800円と前月比変わらず。協組は、現行の価格水準では原材料費や輸送コストの上昇分を転嫁できていないとし、2017年12月に表明した値上げの積み残し分を要求している。これを受け、販売店各社は、値上げ未達分の浸透を目指し需要家との交渉を継続。需要家はこれ以上の値上げ受け入れには難色を示しており、値上げ交渉が進展する気配はみられない。先行き、横ばい推移の公算大。

再生砕石

先行き気配

水野出荷堅調も、横ばい

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港や湾岸エリアの再開発工事向けを中心に、堅調な荷動きが続いている。大型の解体工事は少ないが、廃材の発生量は一定水準を維持しており、製品在庫量は適正水準で推移。ダンプ不足で輸送コストが上昇傾向にあり、メーカー各社は販売価格に転嫁したい意向である。しかし、需要家の購入姿勢の厳しさや、メーカー間の販売競争のため、現行の価格維持が精いっぱいの状況。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

逓駅需要は盛り上がりに欠け、横ばい

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,420円と前月比変わらず。3月の輸入合板入荷量は20万1千m3(財務省調べ)で前年同月比0.5%の減少。足元の需要は盛り上がりに欠けており、市中に荷余り感が台頭している。原産地の人件費や伐採税の上昇を背景に、仕入れ価格は高水準で推移している。高値玉の在庫を抱える流通筋は販売価格を見直したい意向にあるが、需要家は小口当用買いに徹しており、模様眺めの様相。需要回復の見込みが薄く、目先、横ばい推移の公算が大きい。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内小規模物件が中心、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。3月の都内出荷量は22万7千トン(協会調べ)で前年同月比2.3%の減少。小規模物件が中心で需要は盛り上がりを欠いている。こうしたなか、一部のメーカーは出荷量低迷に伴う固定費率の上昇に加え、原材料のストアスや骨材に先高観が出ていることを理由に、値上げの意向を示している。しかし、激しい工事受注競争が続いており、採算確保を優先する需要家の購入姿勢は厳しい。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

電線

先行き気配

岡部荷動き堅調、横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり23.2円と前月比変わらず。都心部の需要は、再開発物件、インバウンド施設関連向けなど堅調に推移。主原料である銅は足元で値下がりの動きが見られるものの、流通筋は物流費上昇などの負担増を補うべく値上げ交渉を進めている。今後も大型物件など旺盛な需要が続く見通しから、流通筋は強腰の姿勢を崩していない。一方、需要家は流通筋の要求に対し、慎重な購入姿勢を崩しておらず、双方の綱引きが続く見込み。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

伊藤値上げ交渉難航、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。需要は、再開発など大型工事向けは堅調も、中小物件が振るわず盛り上がりを欠いている。流通業者は過去のメーカー値上げと物流費上昇分を価格に転嫁すべく強腰の姿勢を継続。一方、需要家は実需が低調なことから値上げに難色を示しており、交渉はこう着。一部メーカーによる4月契約分からの価格見直しの影響が今後注目されるが、足元では需要回復に繋がる材料に乏しく、交渉は時間を要する見通し。先行き、横ばいの公算大。

燃料油

先行き気配

若澤原油価格の上昇により、続伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり102円と前月比3円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで134円と4円上伸した。主要産油国による協調減産が順調に推移し、原油価格は上昇。これを受けて元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も販売価格に転嫁した。足元では、米中貿易摩擦による世界経済の減速懸念から、原油の需要減少を予想する声があるものの、米国によるイラン産原油の禁輸措置の影響から原油価格に先高観が広がっている。目先、強含みの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

陶山需給緩和、市況下落

 ヘビーH2でトン当たり21,500円と前月比3,000円の下落。市中の鉄スクラップ発生量が低調に推移するなか、4月中旬以降、電炉メーカーが大型連休中の操業を例年よりも控えるとの見通しが広がった。問屋筋の販売姿勢は、在庫量の確保から一転して売り急ぎとなり、需給が緩和、市況下落となった。一方、輸出向け需要の堅調な推移に伴い、湾岸地区の価格が一部で反発。市場では、スクラップ需給が均衡へ向かうとの見方も出ている。目先、横ばいの公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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