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主要資材動向

主要資材動向

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2019年9月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が7月の国内出荷量で前年同月比1.5%減、H形鋼が8.8%減(日本鉄鋼連盟)、生コンが8月の東京17区出荷量で20.5%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が7月の東京地区製造量で12.1%増(日本アスファルト合材協会)。小形棒鋼が5カ月、H形鋼が3カ月、生コンが7カ月連続で前年比マイナスとなった。
 価格面では、異形棒鋼、コンクリート型枠用合板、軽油が下落。H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の7資材が横ばい。上伸した資材はなかった。異形棒鋼は原料の鉄スクラップ価格の下落から需要家の値下げ要求が強まり小幅下落。コンクリート型枠用合板は足元の需要が低調ななか、流通筋が在庫調整と売り上げ確保のため販価を引き下げた。軽油は米中貿易摩擦など世界経済の減速懸念から原油価格が下落、流通筋も追従した。異形棒鋼、軽油は2カ月振りの下落。コンクリート型枠用合板は4カ月連続の下落。
 異形棒鋼は下落。市中取引は閑散。メーカー各社は価格維持の姿勢にあるが、原料の鉄スクラップ価格の下落から需要家の値下げ要求が強まり小幅下落。需要家は今後も当用買いの構え。目先も弱含みの見通し。
 H形鋼は横ばい。主力メーカーによる減産も建築需要が盛り上がりを欠くなど需給にタイト感は乏しい。需要家による値下げ要求は続くも、メーカー、流通筋とも現行価格の維持に注力。目先も横ばいの見通し。
 セメントは横ばい。メーカー各社は昨年4月に表明した値上げ積み残し分の浸透を目指し交渉を継続。主たる需要家の生コンメーカーは骨材調達や廃棄物処理コストの増加を理由に抵抗。先行きも横ばいの見通し。
 生コンは横ばい。協組は原材料価格や輸送コスト上昇、働き方改革に伴うコスト増などから年明け以降、値上げを打ち出す方針。一方、出荷量減少が続くなか、販売店は現行価格を維持。先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。オリパラ施設向けは外構工事を残す程度で荷動きは全体的にさえない。一部メーカーは輸送コスト高を理由に値上げ交渉を続けるも需要家の抵抗で進展していない。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は下落。輸入量は低水準も、足元の需要低調で荷余り感の払拭には至らず。流通筋は在庫調整と売り上げ確保のため販価を下げた。今後は需給引き締まるとの見方。目先は横ばいの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。原材料ストアスの先安観から需要家は値下げ要求を強めるも、メーカー各社は輸送コスト高や過去のストアス上昇分の未転嫁などを理由に応じない構え。先行きも横ばい見通し。
 電線は横ばい。需要は再開発など大型物件を中心に堅調。需要家は銅価格の下落を理由に値下げ要求を強めるも流通筋は応じていない。数量確保を目的とした安値取引が散見されるなど、目先は弱含みの見通し。
 ガス管は横ばい。再開発向けに需要はあるも、代替品の樹脂管を採用する現場が多く、荷動きは低調。流通筋はメーカー値上げの転嫁に取り組むも需要家の総合設備会社は応じていない。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は下落。米中貿易摩擦など世界経済の減速懸念から原油価格が下落、流通筋も追従した。米国による対中貿易に対する追加関税で世界経済がさらに減速するとの見方が強まっている。目先も弱含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎鉄スクラップが下落基調、値下げ要求厳しく下落

 SD295A・D16でトン当たり70,000円と前月比1,000円の下落。盆明け以降も需要回復の兆しは見えず、市中取引は閑散としている。メーカー各社は価格維持の姿勢を続けてきたが、ここにきて原料の鉄スクラップ価格が下落基調にあるため、需要家の値下げ要求が強まった。限られた取引を巡って流通筋による販売競争が広がり、小幅下落となった。需要家は、鉄スクラップ価格に不透明感が漂っているため、当用買いの姿勢を継続。目先、なお弱含みで推移の見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒市場に底値感広がり、3カ月ぶりに横ばい

 200×100でトン当たり85,000円と前月比変わらず。主力電炉メーカーは販売価格の据え置きを表明し、需要見合いの供給体制を継続している。流通各社も仕入れ量を抑制しており、市中在庫は減少傾向が続いている。しかし、建築需要が盛り上がりを欠き、需給のタイト感は依然として乏しい。こうしたなか、需要家による値下げ要求は続いているが、流通各社が採算悪化の回避に向け、現行価格の維持に注力したため市場に底値感が広がった。目先、横ばいで推移する公算が大きい。

セメント

先行き気配

菅澤値上げ交渉本格化せず、横ばい

 7月の国内販売量は375万2千トン(協会調べ)で前年同月比3.8%の増加。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり11,000円と前月比変わらず。メーカー各社は、昨年4月に打ち出した値上げ積み残し分の浸透を目指し、需要家と交渉を継続している。主たる需要家である生コンメーカーは、製品価格が上伸したものの、骨材調達や廃棄物処理コストが増しているとしてこれ以上の値上げに抵抗、交渉は本格化していない。先行き、横ばいの公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

菅澤出荷減も販売店は現行価格維持、横ばい

 8月の東京17区出荷量は19万1千m3(協組調べ)で前年同月比20.5%の減少。18-18-20でm3当たり14,000円と前月比変わらず。原材料および輸送コストが引き続き上昇傾向にあるうえ、次年度からは中小企業にも働き方改革法が適用される。これらの対応コストを考慮すると、協組は現行の価格では採算確保が困難であるとして、新たな値上げを年明けに打ち出す方針。出荷の減少が続くなか、販売店は現行価格維持の意向で、需要家も様子見の姿勢から、先行き、横ばい推移の公算が大きい。

再生砕石

先行き気配

水野荷動きさえず在庫過剰気味も、横ばい

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。オリンピック関連施設向けの出荷は多少の外構工事を残す程度で、荷動きは全体的にさえない。原材料である廃材の発生量に変動はないが、製品在庫は過剰気味であり、一部のメーカーでは廃材の受入制限を行っている。メーカー各社は、運転手不足による輸送コストの上昇を理由に値上げ交渉を続けているが、需要家の購入姿勢は厳しく交渉に進展は見られない。先行き、横ばい推移の公算大。

木材

先行き気配

稲村駆け込み需要盛り上がりなく需給均衡、横ばい

 管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり64,000円と前月比変わらず。4~7月の東京都の新設木造住宅着工戸数は16,462戸で前年同期比12.4%の減少。過去の消費税増税時に比べ、駆け込み需要の盛り上がりはみられず、商いは閑散としている。7月の長雨の影響により、原木の出荷は減少しているが、工事にも遅れが生じているため需給は均衡している。今後の原木供給動向によっては需給がひっ迫する可能性もあるが、需要家は様子見の姿勢を崩していない。先行き、横ばい推移の公算大。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

逓駅流通筋が在庫調整と売り上げ確保を優先、続落

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,320円と前月比20円の下落。7月の輸入合板入荷量は19.9万m3(財務省調べ)で前年同月比8.8%の減少。商社が必要最低限の手配に徹したため、入荷量は3カ月連続で20万m3を下回ったが、足元の需要が低調であり、荷余り感の払拭には至らず。流通筋はさらなる在庫調整と売り上げ確保のため、前月に引き続き販売価格を引き下げた。今後は需給の引き締まりが予想され、価格は下げ止まるとの見方が大勢となっている。目先、横ばいの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内価格交渉はこう着状態、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。6月の都内出荷量は16万3千トン(協会調べ)で前年同月比12.1%の増加と、4カ月連続で前年実績を上回った。一方、工事受注競争が激化するなか、ストアスに先安観が出ていることで需要家は値下げ要求を強めている。しかし、メーカー各社は輸送コストが上昇していることや、過去のストアス価格上昇分が製品価格に転嫁できていないことを理由に、需要家の要求には応じない構え。先行き、横ばいの公算大。

電線

先行き気配

岡部需要家の購入姿勢は厳しさを増す見込み、目先、弱含み

 IV1.6mm単線でm当たり21.8円と前月比変わらず。需要は再開発等の大型物件を中心に依然堅調な動き。需要家は先月の銅価格下落に伴う値下げが不十分として、さらに値下げ要求を強めている。流通筋は輸送コストなどが価格に転嫁できていないとし、要求に応じない姿勢を示しているが、数量確保を目的とした安値取引も散見される。今後も荷動きは底堅く推移するとみられるものの、需要家の購入姿勢は厳しさを増す見込み。目先、弱含みの公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

伊藤価格交渉に決め手なく、先行き横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。再開発事業向けの出荷は見られるが、軽量な樹脂管を代替品に採用する現場が多く、荷動きは低調に推移。流通各社はメーカーが実施した値上げ分を販売価格に転嫁すべく売り腰を強めている。一方、大口需要家である総合設備工事業者は、労務単価の値上がりが工事原価を圧迫しているため、材料費の値上げ受け入れに難色を示している。交渉に決め手がなく、双方の綱引きはしばらく続くとの見方が強い。先行き、横ばい推移の公算大。

燃料油

先行き気配

若澤世界経済の減速懸念を背景に、下落

 軽油はローリー渡しでリットル当たり94円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで127円と前月比共に2円下落した。8月の原油価格は、米中貿易摩擦やアメリカの株価変動の影響などから上伸・下落を繰り返した。元売り各社は都度仕切価格を見直し、流通筋もこれに追従した。主要産油国は減産強化を協議するも、市場への影響は限定的。足元では、アメリカが対中貿易に対して追加関税を実施したことで、世界経済の減速を懸念する見方が強まっている。目先、弱含みの見込み。

鉄スクラップ

先行き気配

金山荷余り感が強まり、1,000円下落

 ヘビーH2でトン当たり17,500円と前月比1,000円の下落。8月入り後、市中発生量、鋼材需要共に低調に推移し、需給は均衡していた。盆明け後、需要を下支えしてきた輸出向け出荷が、海外市場の低迷や円高傾向で急減し、市中の荷余り感が一気に強まった。先安観が広がるなか、問屋筋は売り急ぎを進め、電炉メーカーは入荷が好調なことを背景に購入価格を引き下げ、下落となった。今後、国内外の鋼材需要に回復の兆しが見られないことから、目先、弱含みで推移する公算が大きい。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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