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主要建設資材の市況動向

主要建設資材の市況動向

東京地区の主要16品目の市況動向と価格推移

当サイトのリニューアルに伴い、掲載資材の見直しを致しました。
掲載以外の資材単価については「建設物価」をご覧ください。

平成29年10月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が8月の国内出荷量で前年同月比5.3%増、H形鋼が8.9%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが9月の東京17区出荷量で33.3%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が8月の東京地区製造量で0.2%減(日本アスファルト合材協会)。オリンピック関連施設向け、再開発事業向けなどの需要が好調で、小形棒鋼、H形鋼、生コンが前年実績を上回った。特に、生コンは3月以来7カ月連続で前年を大幅に上回るなど好調に推移している。
 価格面では、異形棒鋼、H形鋼、コンクリート型枠用合板、軽油の4資材が上伸。セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の6資材が横ばい。下落した資材はなかった。異形棒鋼、H型鋼は原料の鉄スクラップや副資材の上昇を理由としたメーカー値上げが浸透し上伸。コンクリート型枠用合板は産地価格の上昇受けた流通筋の販価引き上げから上伸。軽油は原油相場の上昇から元売りが仕切価格を引き上げ流通筋が追随し上伸。
 異形棒鋼は上伸。原料の鉄スクラップや副資材の上昇を理由としたメーカーが販価を引き上げ、流通筋が追随した。メーカーは引き続き値上げ未達分の価格浸透を目指しており、目先も強含みの見通し。
 H形鋼は上伸。都心部のプロジェクト物件向けは堅調も市中取引の大半を占める中小物件向けは低迷。原料や副資材のコスト上昇からメーカーが販価を引き上げ、流通筋が追随した。目先も強含みの見通し。
 セメントは横ばい。メーカーは過去の値上げ未達分の交渉を継続するも、主な需要家である生コンメーカーは輸送コストの上昇や骨材の先高観を理由に値上げに難色を示している。先行きも横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。出荷量が前年を大幅に上回るなか、協組は過去の値上げ未達分の浸透に売り腰を強めており、浸透は時間の問題との見方が広がっている。先行き強含みの見通し。
 再生砕石は横ばい。湾岸エリア中心に需要は堅調で、過剰だった在庫は減少傾向にある。メーカーは輸送コストの上昇を理由に値上げの意向にあるが需要家の購入姿勢が厳しいため、先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は上伸。産地価格の上昇受けた流通筋が販価を引き上げた。産地が雨季に入るため原木不足の解消は当面難しいとの見方。流通筋は強気の販売姿勢にあるため、目先も強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。大型物件に乏しく需要は低迷。需要家の値下げ要求があるものの、メーカーは固定費率上昇や骨材の先高観などを理由に現行価格を維持している。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。オリンピック施設や大規模再開発などの工事が動き始めたが、需要本格化はまだ先との見方。銅価格の小反落から需要家が値下げを求めるも流通筋は受け入れていない。目先も横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。実需につながる物件に乏しく荷動きは精彩を欠いている。高炉メーカーの値上げを受けた流通筋は転嫁値上げに取り組んでいるが、需要家は難色を示している。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は上伸。原油相場の上昇から元売りが仕切価格を引き上げ、流通筋が追随し値上げ額の一部が浸透した。市場では先高観が増しており、流通筋はさらに転嫁値上げを進める構え。目先も強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

市況動向[東京]

異形棒鋼

先行き気配

川崎強い販売姿勢を映し、続伸

 SD295A・D16でトン当たり61,000円と前月比2,000円の続伸。原料の鉄スクラップが高値で推移している。メーカー各社は採算悪化に対する危機感を強め、早期に採算を確保すべく、販売価格の引き上げに取り組んでいる。市中の取引は中小物件が中心で、需要本格化には至っていないものの、流通筋が強腰で価格転嫁を推し進め、先高観を危惧した需要家が値上げ額の一部を受け入れた。メーカーは引き続き値上げ未達分の価格浸透を目指しており、目先、強含みで推移しよう。

H形鋼

先行き気配

齋藤メーカーの値上げを受け、2,000円の上伸

 200×100でトン当たり75,000円と前月比2,000円の上伸。都心部のプロジェクト物件向けの出荷は堅調に推移しているが、依然として市中取引の大半を占める中小物件向けは盛り上がりを欠いている。このような状況下、メーカー各社は、原料や副資材のコスト上昇から価格の引き上げを表明。流通業者は採算悪化に対する懸念から、販売価格引き上げの意向を示し、これまでの仕入れ価格上昇分を含め転嫁値上げに取り組んでいる。目先、なお強含みの公算が大きい。

カラー亜鉛鉄板

先行き気配

安座間流通業者は様子見、横ばい

 0.35×914×1,829mmで枚当たり1,134円と前月比変わらず。戸建て住宅の新設および増改築向けの需要が低迷しており、荷動きは盛り上がりを欠いている。この状況下、原材料や副資材の値上がりを受け、メーカー各社は採算を確保するため販売価格の引き上げに取り組んでいる。需給緩和を背景に需要家の購入姿勢は厳しく、流通業者は様子を見ながら慎重な販売姿勢を続けている。需要回復には時間を要すると見る向きが多く、目先、横ばいで推移する見通し。

セメント

先行き気配

水野値上げ交渉続くも、横ばい

 普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。8月の国内販売量は324万8千トンで前年同月比1.8%の増加。生コン需要の回復を受け、メーカー各社は従前の値上げ未達分の交渉を継続する意向である。しかし、主な需要家の生コンメーカーは、輸送コストの上昇や骨材価格の先高観を理由に、値上げの受け入れに難色を示している。交渉は進展しないまま長期化が予想されており、先行き、横ばいの見通し。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ交渉本格化へ、先行き強含み

 18-18-20でm3当たり13,000円と前月比変わらず。9月の東京17区出荷量は29万2千m3(協組調べ)で前年同月比33.3%の増加。エリア内で需要の偏在傾向があるものの、都心部再開発向けの出荷が後押しし、7カ月連続で前年を上回った。協組は12月からの値上げを前に、過去の値上げ未達分を転嫁すべく、引き続き売り腰を強めている。需要家は反発しているが、値上げ浸透は時間の問題との見方が広がっている。交渉は今後本格化するものとみられ、先行き、強含みの公算が大きい。

再生砕石

先行き気配

畑尾過剰在庫は減少、横ばい

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,150円と前月比変わらず。湾岸エリアでは羽田空港誘導路舗装などの大型物件向け出荷が順調に推移するなか、選手村など新たなオリンピック関連施設向け需要も進展しており、需給は次第に引き締まっている。また、湾岸エリア以外でも荷動きが活発化し始めており、過剰だった在庫は徐々に減少している。メーカー各社は輸送コストの上昇を理由に値上げしたい意向であるが、採算重視に努める需要家の購入姿勢は厳しく、先行き、横ばいで推移しよう。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦仕入れ価格上昇、続伸

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,270円と前月比10円の続伸。産地価格の上昇や原木不足で商社の調達コストは増加。流通筋は仕入れ価格上昇分を販売価格に転嫁しようと売り腰を強めている。8月の輸入合板入荷量は23万3千m3(財務省調べ)と前年同月比11.5%増加したが、流通在庫に荷余り感はない。需給均衡の状況下、産地は雨季に入るため原木不足の解消は見込み薄との見方から、流通筋は強気の販売姿勢を継続する構え。目先、強含み推移の公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

山崎現行価格を維持、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,200円と前月比変わらず。8月の出荷量は12万6千トン(協会調べ)で前年同月比0.2%の減少。昨年度同様に出荷量が低迷しているうえ、大型物件に乏しく閑散とした商状。需要家は値下げを要求しているが、メーカー各社は出荷量低迷に伴う固定費率の上昇、骨材など原材料の先高観を理由に現行価格の維持に努めている。目立った物件が少ない状況下、需要家の値下げ要求は続くとみられるが、メーカー各社は抵抗を続ける構え。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

ストレートアスファルト

先行き気配

山崎交渉は長期化、横ばい推移

 針入度60~80でトン当たり69,000円と前月比変わらず。石油元売り各社は、原油価格や為替相場に大幅な変動が見られないため、1月の改定を最後に仕切価格を据え置いている。販売店各社は、運搬車両および運転手不足による輸送コストの上昇を理由とした値上げ交渉を継続。しかし、主な需要家の混合物メーカーは、製品需要が低迷するなか製造コストを少しでも圧縮したい意向から、値上げ受け入れには難色を示している。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

電線

先行き気配

浮須価格維持の姿勢強く、横ばい

 IV1.6mm単線はm当たり23.8円と前月比変わらず。都心部ではオリンピック関連施設、大規模再開発などの工事が徐々に動き始めたものの、需要の本格化には、なお時間を要する見込み。国内電気銅建値が小反落したことから、需要家は値下げ交渉を進めている。流通各社は年明け以降には需要が増加していくとの思惑から、採算確保を重視し、需要家からの要求には応じない構え。交渉は平行線が続くものとみられる。目先、横ばいで推移する公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條値上げ交渉進展せず、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり3,940円と前月比変わらず。依然として実需につながる物件が乏しく、荷動きは精彩を欠いている。流通各社では、高炉メーカーの値上げから仕入れ価格が上昇。安値販売を手控え、価格上昇分の販売価格への転嫁に取り組んでいる。一方、需要家は、需給に緩みが見られる状況のなか、当用買いに徹しており、値上げには難色を示している。需給環境が回復するには、しばらく時間を要するとの見方が強い。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

桃井原油価格上昇を背景に、上伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり88円と前月比3円の上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで118円と2円上伸した。原油相場が上昇したことを受けて、元売りは仕切価格を引き上げた。流通筋は採算を重視する姿勢から販売価格への転嫁を進め、軽油ローリー渡し、ガソリンスタンド渡しともに値上げ額の一部が浸透した。市場は先高観が増している状況で、流通筋は価格転嫁が不十分として値上げ交渉を継続する構え。目先、強含みで推移しよう。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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