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主要資材動向

主要資材動向

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平成31年3月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が1月の国内出荷量で前年同月比4.1%増、H形鋼が5.1%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが2月の東京17区出荷量で10.1%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が1月の東京地区製造量で4.2%増(日本アスファルト合材協会)。生コンは、昨年同月の出荷量が東京オリパラ施設向けに高水準だった影響で今月は減少に転じた。
 価格面では、600Vビニル絶縁電線、軽油の2資材が上伸。異形棒鋼、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)の8資材が横ばい。下落した資材はなかった。電線は1年半ぶりに上伸。都心部の再開発物件を中心に需要が堅調ななか、主原料である銅の値上がりからメーカーが仕切価格を引き上げ、流通筋も売り腰を強めた。軽油は2カ月連続で上伸。主要産油国による協調減産、米中貿易交渉の進展期待などから原油価格は上昇。元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も追従した。
 異形棒鋼は横ばい。需要が盛り上がりを欠くなか、需要家は当用買いに徹している。副資材費の先高でメーカーの製造コストは上昇するとの見方も、需要家は慎重な購入姿勢を続けている。目先も横ばいの見通し。
 H形鋼は横ばい。年明け以降も商況は盛り上がりを欠いている。原料の鉄スクラップ価格が上昇するなか、主要電炉メーカーは販価据え置きを表明。他メーカーも価格優先の販売姿勢にある。目先も横ばいの見通し。
 セメントは横ばい。メーカー各社は昨年4月の値上げ積み残し分について上積み交渉を継続。主な需要家の生コンメーカーに値上げ受け入れの動きも散見。交渉は過渡期を迎えており、先行きは強含みの見通し。
 生コンは横ばい。協組はセメント上伸を理由とした新たな値上げは打ち出さず、一昨年12月に表明した値上げの満額回答を求める構え。需要家はさらなる受け入れに難色を示しており、先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。オリパラ関連施設向けに荷動きは堅調。解体工事は増加しており製品在庫量は回復傾向。中央防波堤工事など大型工事が終盤にあり新年度の出荷減を心配する声も。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。需要低迷で市中に荷余り感が台頭。原産地の人件費や伐採税の上昇を背景に仕入れコストは増加。流通筋の転嫁値上げは需要家の反発で浸透していない。目先は弱含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。小規模工事が多くメーカー各社は出荷量の確保に苦慮している。需要家はストアスの先安観から値下げ要求を強めるも、メーカーは現行価格を維持。先行きも横ばいの見通し。
 電線は上伸。都心部の再開発物件を中心に需要は堅調。主原料の銅価格の上昇からメーカーが仕切価格を引き上げ流通筋も売り腰を強めた。需要家はこれ以上の値上げに難色を示している。目先は横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。再開発工事など大型物件の荷動きは底堅いものの中小物件はさえない商状。流通筋は輸送コスト高などを理由に需要家と値上げ交渉を継続。双方の綱引きが続いている。目先も横ばいの見通し。
 軽油は上伸。主要産油国の協調減産、米中貿易交渉の進展期待などから原油価格は上昇。元売り各社は仕切価格を引き上げ流通筋も追従した。世界経済の景気後退で需給緩和の見方もあり、目先は横ばいの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎当用買い中心、横ばい

 SD295A・D16でトン当たり73,000円と前月比変わらず。新規物件が低調であり、需要は盛り上がりに欠く状況が続いている。ここにきて原料の鉄スクラップの価格が上昇しているため、メーカー各社は製品価格への転嫁を示唆している。一方、需要家は手配を急ぐ物件が少なく、当用買いに徹している。先行き、副資材費の値上がりによりメーカーの製造コストはさらに上昇することが予測されるが、需要家は慎重な購入姿勢を示しており、価格交渉は難航するとの見方が強い。目先、横ばいの見通し。

H形鋼

先行き気配

小黒商況盛り上がらず、目先横ばい

 200×100でトン当たり87,000円と前月比変わらず。下落基調が続いていた原料の鉄スクラップの価格が反転した。こうしたなか、主要電炉メーカーは販売価格の据え置きを表明し、他のメーカーも価格優先の販売姿勢を鮮明にしている。流通各社は、仕入れ価格上昇分の全額転嫁を目指し、昨年に引き続き値上げ交渉を実施している。しかし、年明け以降も商況は盛り上がりを欠いており、高値は通りづらい環境となっている。目先、横ばい推移の公算が大きい。

セメント

先行き気配

水野上積み交渉本格化、強含み

 普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,800円と前月比変わらず。1月の国内販売量は308万5千トン(協会調べ)で前年同月比8.6%の増加。メーカー各社は、昨年4月に打ち出した1,000円の値上げ積み残し分について、上積み交渉を継続している。需要家である生コンメーカーは反発してきたが、メーカーの強腰の販売姿勢を受け、値上げ受け入れは避けられないとの認識が広まり、有額回答が散見されるようになった。交渉は過渡期を迎えており、先行き、強含みの公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野需要家の購入姿勢厳しく、横ばい

 2月の東京17区出荷量は28万1千m3(協組調べ)で前年同月比10.1%の減少。30年度の出荷量は、355~360万m3と2年連続で前年度を上回る見込み。18-18-20でm3当たり13,800円と前月比変わらず。協組はセメントの値上がりを理由とした新たな値上げは打ち出さず、29年12月に表明した1,000円の値上げについて満額回答を求める構え。需要家は既に値上げ額の半分以上は受け入れているとし、さらなる受け入れに難色を示している。上積み交渉は進展しておらず、先行き、横ばいの公算大。

再生砕石

先行き気配

木谷製品在庫は回復基調、横ばい推移

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港やオリンピック関連施設工事向け出荷を中心に荷動きは堅調に推移。解体工事は増加しており、製品在庫量は回復基調にある。オリンピック関連施設のほか、中央防波堤工事など大型物件が工事の終わりを迎えつつあり、新年度の出荷量減少を不安視する声が出始めている。需要家の購入姿勢は厳しいが、メーカー各社は価格維持の姿勢を継続している。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

木材

先行き気配

逓駅需要一服、横ばい推移

 管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり64,000円と前月比変わらず。10~1月の東京都の新設木造住宅着工戸数は17,659戸で前年同期比3.0%の減少。原木の不足感は解消されつつあるが、原木産地は強気の販売姿勢を崩しておらず、価格は高止まり。流通筋は原木価格の上昇分を製品価格に転嫁すべく需要家へ交渉を行っているが、需要家は当用買いに徹しており、値上げ受け入れに難色を示している。今後も交渉は平行線をたどるものとみられ、先行き、横ばいで推移する公算大。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦需給緩和し、目先弱含み

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,430円と前月比変わらず。1月の輸入合板入荷量は25万7千m3(財務省調べ)で前年同月比6.1%の減少。足元の需要は減少しており、市中に荷余り感が台頭している。原産地の人件費や伐採税の上昇を背景に仕入れコストは増加している。流通筋はコスト上昇分を販売価格に転嫁したい意向だが、需要家の購入姿勢は厳しく、価格には反映できず。需要家は当用買いに徹しており、模様眺めの様相。需要回復の見込みが薄く、目先、弱含みの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内小規模物件が需要の中心、横ばい

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。1月の出荷量は16万トン(協会調べ)で前年同月比4.2%の増加。3カ月ぶりにプラスとなったものの、依然として小規模物件が多く、メーカー各社は出荷量の確保に苦慮している。こうしたなか、需要家は原材料のストアスに先安観がみられるため、値下げ要求を強めている。しかし、メーカー側は需要が振るわない状況下、現行の販売価格を維持し、採算確保の姿勢を強めている。先行き、横ばいの公算が大きい。

電線

先行き気配

岡部銅価格上昇を受け、上伸

 IV1.6mm単線でm当たり23.2円と前月比0.7円の上伸。需要は都心部の再開発物件などを中心に堅調が続いている。主原料である銅の値上がりから、メーカーは仕切価格を引き上げ、流通筋も売り腰を強めた。供給確保を優先する需要家は流通筋の姿勢に対し交渉を軟化させ、値上げが浸透した。流通各社は今後も輸送コストなどの上昇分を販売価格に転嫁していく意向。一方、需要家もこれ以上の値上げには難色を示しており、両者の交渉はしばらく続くとみられる。目先、横ばいの公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條値上げ抵抗感が強く、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。再開発工事など大型物件による荷動きが底堅く推移しているものの、中小物件では建築工事の遅れも影響し、さえない商状が続いている。流通業者は仕入れ価格上昇の積み残し分や輸送コスト高による負担を販売価格に転嫁すべく、需要家と交渉を継続している。需要家も依然として慎重な姿勢を崩しておらず、双方の綱引きは続いている。年度明け以降も状況の変化は期待しづらい状況のため、目先、横ばい推移の公算が大きい。

燃料油

先行き気配

若澤原油価格上昇を背景に、上伸

 軽油はローリー渡しでリットル当たり97円と前月比3円上伸、レギュラーガソリンはスタンド渡しで128円と2円上伸した。主要産油国による協調減産や米中貿易交渉の進展期待などから原油価格は上昇。これを受けて元売り各社は仕切価格を引き上げ、流通筋も販売価格に転嫁した。市場では協調減産の継続により需給が引き締まるとの見方と、世界経済の景気後退により需給は緩和するとの相反する見方が存在し、原油価格の動向は不透明感が漂っている。目先、横ばいの見通し。

鉄スクラップ

先行き気配

森中前月比3,000円の上伸、目先横ばい

 ヘビーH2でトン当たり24,500円と前月比3,000円の上伸。海外需要家は海外相場と比べ安値水準にあった日本の鉄スクラップの引き合いを強めた。これを受け、国内電炉メーカーは入荷を優先して段階的に買入価格を引き上げた。問屋筋も電炉メーカーの出方を伺いつつ買取価格を引き上げた。国内相場が高値水準になったため、再び輸出向けの鉄スクラップが国内に還流する懸念が広がるなど、不透明感が強まっている。問屋筋は慎重な姿勢を取り始めており、目先、横ばいの公算大。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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