TOP > 建設経済情報トップ > 主要資材動向

主要資材動向

主要資材動向

当サイトのリニューアルに伴い、掲載資材の見直しを致しました。
掲載以外の資材単価については「建設物価」をご覧ください。

平成30年9月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が7月の国内出荷量で前年同月比4.3%増、H形鋼が11.9%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが8月の東京17区出荷量で2.5%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が7月の東京地区製造量で5.8%減(日本アスファルト合材協会)。小形棒鋼が4カ月、H形鋼が8カ月、生コンが18カ月連続で前年実績を上回った。
 価格面では、セメント、レディーミクストコンクリート、コンクリート型枠用合板の3資材が上伸。異形棒鋼、H形鋼、再生砕石、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)、軽油の7資材が横ばいとなった。セメントは、メーカー各社が粘り強く値上げ交渉を続け、値上げ額の一部が浸透した。生コンは、運転手不足の影響で需給がひっ迫するなか、昨年12月に打ち出した協組の値上げ額の一部が浸透した。セメントは2014年8月号、生コンは2017年12月号以来の上伸。コンクリート型枠用合板は、原木不足などによる産地価格の上昇受けた流通筋の転嫁値上げが浸透した。
 異形棒鋼は横ばい。メーカー各社は電極や耐火物などの副資材価格の高騰を理由に販価引き上げを表明。需要家は難色を示している。メーカー、流通筋は強い販売姿勢を今後も続ける構え。目先は強含みの見通し。
 H形鋼は横ばい。市中荷動きの大半を占める中小物件向け需要は低調。流通筋の値上げ交渉は進展していない。秋口以降の荷動き好転を期待する流通筋の売り腰に緩む気配はみられない。目先は強含みの見通し。
 セメントは上伸。メーカー各社は製造・輸送コスト上昇を理由に値上げを表明。粘り強く交渉を続け値上げ額の一部が浸透。メーカーはもう一段の浸透に向け強腰の販売を続ける構え。先行きも強含みの見通し。
 レディーミクストコンクリートは上伸。協組は昨年12月に値上げを表明。運転手不足で需給がひっ迫するなか、販売店と需要家の交渉が本格化し、需要家が値上げ額の一部を受け入れた。目先は横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。羽田空港向けなど需要は堅調。小口の解体工事が中心で廃材発生量は少ない。メーカー各社は輸送コストの上昇から値上げの意向を示すも需要家の購入姿勢は厳しい。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は上伸。需要は盛り上がりに欠けるものの、流通在庫は低水準で推移。産地の原木不足などによる現地価格の上昇から流通筋は値上げを実施し一部が浸透した。先行きも強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。小規模工事が中心で需要は低調。原材料のストアスや石粉の値上がり受け一部メーカーは値上げを表明。受注競争激しい需要家は受け入れていない。先行きも横ばいの見通し。
 電線は横ばい。需要は盛り上がりを欠いている。採算確保したい流通筋の値上げは需要家の反発強くこう着状態。流通筋には今後の需要増への期待感から売り腰を弱める気配はみられない。目先も横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。再開発工事など大型物件で荷動きはあるも、全体としてさえない商状。流通筋は仕切価格上昇の転嫁値上げに取り組むも、需要家の購入姿勢厳しく交渉はこう着状態。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は横ばい。原油価格は米中貿易摩擦による景気後退懸念などで一時下落するもその後は反発。足元では、元売り各社がイラン産原油の輸入停止を決定し仕切価格を引き上げたことから、目先は強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎値上げ姿勢強く、強含み

 SD295A・D16でトン当たり72,000円と前月比変わらず。メーカー各社は、電極や耐火物などの副資材価格の高騰を理由に、9月契約から販売価格の引き上げを表明している。依然、東京圏の需要は低調に推移しており、製品購入を急ぐ物件が少ない需要家は、度重なる値上げの受け入れには難色を示している。しかし、いまだ採算改善に至らないメーカーや流通筋は、製造・仕入れコストの上昇分を販売価格に転嫁しようと販売姿勢を強めている。目先、強含みの公算が大きい。

H形鋼

先行き気配

小黒3ヵ月ぶりの横ばいも、目先強含み

 200×100でトン当たり85,000円と前月比変わらず。流通筋は収益確保に向けて値上げ交渉を継続している。しかし、市中荷動きの大半を占める中小物件向け需要が振るわず、需給のタイト感が乏しい状況下、値上げの浸透はみられない。主要電炉メーカーは7カ月連続で販売価格を据え置いているが、副資材等のコスト上昇から、価格優先の販売姿勢を鮮明にしている。秋口以降の荷動き好転を期待する流通筋の売り腰にも緩む気配はみられず、目先、強含みの公算が大きい。

セメント

先行き気配

水野値上げ額の一部が浸透、300円の上伸

 7月の国内販売量は361万4千トン(協会調べ)で前年同月比0.3%の減少。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,800円と前月比300円の上伸。製造・輸送コストの上昇を理由に、メーカー各社が打ち出した1,000円の値上げは、主たる需要家である生コンメーカーの強い抵抗を受けた。しかし、メーカーは粘り強く交渉を続け、値上げ額の一部が浸透。メーカー各社はもう一段の浸透に向け、強腰の販売姿勢で交渉を継続する構えである。先行き、なお強含みの公算が大きい。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ交渉が進展、300円の上伸

 8月の東京17区出荷量は23万9千m3(協組調べ)で前年同月比2.5%の増加。18-18-20でm3当たり13,500円と前月比300円の上伸。昨年12月に協組が打ち出した値上げは、販売店と需要家の交渉が本格化。運転手不足の影響で需給がひっ迫するなか、安定調達を優先する需要家が値上げ額の一部を受け入れた。協組は、現行価格では原材料価格や輸送コスト上昇分の価格転嫁が不十分とし、さらに売り腰を強める構え。需要家はさらなる値上げ受け入れには難色を示しており、目先、横ばいの見込み。

再生砕石

先行き気配

木谷出荷堅調も、価格変わらず

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港や中央防波堤、オリンピック関連施設工事向けの出荷が増えており、需要は堅調に推移している。小口の解体工事が中心で廃材の発生量が少ないなか、メーカー各社は年度末の需要増に対応できるよう在庫量の確保に努めている。ダンプ不足による輸送コストの上昇が予測されるため、メーカー各社は値上げの意向を示しているが、需要家の購入姿勢は厳しい。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

木材

先行き気配

逓駅荷動き精彩欠くも、横ばい推移

 管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmでm3当たり64,000円と前月比変わらず。4~7月の東京の新設木造住宅着工戸数は18,786戸で前年同期比7.5%の増加だが、足元の荷動きは鈍く、需要は盛り上がりに欠けている。流通筋は、原木価格上昇分を販売価格へ転嫁すべく値上げを目指しているが、荷動きが鈍い状況下、需要家の購入姿勢は厳しく、値上げ交渉は難航している。流通筋は採算を確保すべく交渉を続ける姿勢。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦現地価格高を受け、上伸

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,360円と前月比10円の上伸。7月の輸入合板入荷量は21万8千m3(財務省調べ)で前年同月比3.0%の減少。需要は盛り上がりに欠けるものの、流通在庫は低水準で推移しており需給は均衡。需要家は当用買いに徹しているが、産地の原木不足などによる現地価格の上昇を受け、流通筋は値上げを実施し、一部金額が浸透した。今後も原木不足により仕入れ価格は上昇する見通し。流通筋は採算確保のため値上げを継続する姿勢である。先行き、強含みの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

堀内小規模工事中心、横ばい推移

 密粒度13でトン当たり9,000円と前月比変わらず。7月の出荷量は14万5千トン(協会調べ)で前年同月比5.8%の減少と、8カ月連続で前年実績を下回った。小規模工事が中心で出荷は低調に推移している。原材料であるストアスや石粉の値上がりなどを受け、一部のメーカーは、製造コスト上昇分の価格転嫁を目指し、値上げを表明している。しかし、工事業者間で激しい受注競争が続いており、採算を確保したい需要家の反発は強い。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

電線

先行き気配

岡部 価格交渉こう着、目先横ばい

 IV1.6mm単線でm当たり22.5円と前月比変わらず。オリンピック関連工事等で荷動きが堅調な一方、工事を先延ばしする動きも散見され、需要は盛り上がりを欠いている。採算を確保したい流通筋は値上げの機会を伺うも、需要家の値下げ要求も強く、価格交渉はこう着。主原料である銅の価格は、国際情勢の影響が大きいため注視する必要があるが、流通筋には需要増加の期待感から売り腰を弱める気配はみられない。双方の綱引きは今後も続くと予想される。目先、横ばいの公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條荷動き振るわず、横ばい

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。再開発工事など大型物件で荷動きはみられるものの、依然としてさえない商状が続いている。流通業者はこれまでの仕切価格上昇分の価格転嫁に向けて、販売価格を段階的に引き上げるべく、売り腰を強めている。一方、需要家も厳しい購入姿勢を崩しておらず、両者の交渉はこう着状態が続いている。需要が本格化するにはまだ時間を要するとの見方が強い。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

若澤原油価格小幅変動も、横ばい

 軽油はローリー渡しでリットル当たり103円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで137円と前月比変わらず。原油価格は米中貿易摩擦による景気後退懸念などで8月中旬にかけて下落したが、その後は反発。元売り各社は原油価格に合わせて仕切価格を見直し。流通各社もこの動きに追従したため、前月比で横ばいとなった。足元では、元売り各社がイラン産原油の輸入停止を決定し、仕切価格を引き上げた。流通各社も値上げの姿勢をみせており、目先、強含みの公算が大きい。

鉄スクラップ

先行き気配

森中2,000円の上伸も、一服感から目先横ばい

 ヘビーH2でトン当たり28,000円と前月比2,000円の上伸。解体工事から発生する鉄スクラップが少なく、在庫確保を優先した電炉メーカーは買入価格の引き上げを実施。流通筋も受入価格を引き上げた。9月に入り、海外相場より割高な国内産鉄スクラップの引き合いが弱まり、輸出量が減少。そのため市中の鉄スクラップの荷動きが活発化し、電炉メーカーの一部に買入価格を見直す動きがみられる。流通筋は先行きの不透明感から慎重な姿勢を崩しておらず、目先、横ばいの見込み。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

  • 他の書籍を建設物価BOOK STOREで見る

PAGETOP