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主要資材動向

主要資材動向

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平成30年4月10日現在 対象地区:東京

<総括>

 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼が2月の国内出荷量で前年同月比0.5%減、H形鋼が2.4%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが3月の東京17区出荷量で16.0%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が2月の東京地区製造量で9.2%減(日本アスファルト合材協会)。生コンは、東京オリパラ関連工事、都内の再開発工事向けなどが好調に推移し13カ月連続で前年を上回り、2017年度の累計で前年度比25.0%の大幅増となった。
 価格面では、異形棒鋼の1資材が上伸。H形鋼、セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、コンクリート型枠用合板、再生アスファルト混合物、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)、軽油の8資材が横ばい。600Vビニル絶縁電線の1資材が下落した。異形棒鋼は、荷動きが盛り上がりを欠くなか、電極など副資材の大幅値上がりを理由としたメーカー値上げが浸透し、9カ月連続の上伸。電線は、国内電気銅建値が弱含みで推移したことから需要家の値下げ要求が強まり、2016年10月号以来の下落となった。
 異形棒鋼は上伸。荷動きが盛り上がりを欠くなか、電極など副資材の大幅値上がりを理由としたメーカー値上げが浸透した。メーカーや流通筋の売り腰に緩む気配はみられないため、目先も強含みの見通し。
 H形鋼は横ばい。主要電炉メーカーは販価を据え置いた。副資材などの調達コストや輸送コストの上昇が今後見込まれ先高観が台頭している。流通筋は強腰の販売姿勢をとるとみられ、目先は強含みの見通し。
 セメントは横ばい。メーカー各社は石炭価格や輸送コストの上昇分を販価に転嫁すべく値上げ交渉を続けている。主な需要家の生コンメーカーはコスト高を懸念し値上げに抵抗している。先行きも横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。協組は昨年12月値上げ前の駆け込み注文分についても値上げ交渉を行っているが、需要家の厳しい購入姿勢は変わらず交渉は進展していない。先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。羽田空港や中央防波堤など大型工事向けが堅調も需要に一服感がみられる。新たなオリンピック関連施設の建設を控え、メーカーの販売姿勢に緩む気配はみられない。先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。産地の雨季が終わり原木の出荷状況はわずかに好転。需要家は今後も当用買いに徹するとみられるが、流通筋は仕入価格上昇分を販価に転嫁したい意向。目先は強含みの見通し。
 再生アスファルト混合物は横ばい。大型工事が少なく需要環境に厳しさが増すなか、需要家の値下げ要求が強まっている。数量確保を優先した一部メーカーによる安値販売もみられる。先行きは弱含みの見通し。
 電線は下落。需要は盛り上がりに欠け、さえない商状が続いている。国内電気銅建値が弱含みで推移したことから需要家の値下げ要求が強まった。足元の銅価格は持ち直していることから、目先は横ばいの見通し。
 ガス管は横ばい。高炉メーカーは原料価格や輸送コストの上昇を受けて5月からの値上げを表明。流通筋は値上げ積み残し分の交渉を続けるも、需要家は慎重な購入姿勢を崩していない。先行きも横ばいの見通し。
 軽油は横ばい。3月の元売り各社の仕切価格は据え置きが目立ち、流通筋は現行価格の維持に努めた。原油相場に先安観があるものの、大型連休前の需要期で流通筋は売り腰を強めている。目先は強含みの見通し。

<価格動向[東京]> 

<市況(現況と見通し)[東京]>

異形棒鋼

先行き気配

川崎強い販売姿勢を映し、続伸

 SD295A・D16でトン当たり71,000円と前月比1,000円の上伸。メーカー各社は電極等の副資材の大幅値上がりを理由に、販売価格の引き上げに取り組んでいる。荷動きは盛り上がりを欠く展開が続いているが、流通筋による強腰の価格転嫁が進み、中小物件を中心に小幅上伸した。ここにきて、原料の鉄スクラップ価格に不透明感が増しており、需要家は様子見姿勢を強めている。一方、採算確保に懸命なメーカーや流通筋の売り腰は緩む気配がみられない。目先、強含みで推移する公算が大きい。

H形鋼

先行き気配

齋藤強腰販売姿勢変わらず、強含み

 200×100でトン当たり83,000円と前月比変わらず。依然として、都心部のプロジェクト物件向けに堅調な出荷が続いているが、市中取引の大半を占める中小物件向け需要に一服感がみられ、荷動きが鈍化している。主要電炉メーカーは販売価格の据え置きを表明したが、副資材等の調達コストや輸送コストの上昇が見込まれ、先高観が台頭している。このような状況下、流通業者はこれまでの仕入れ価格上昇分の転嫁が不十分であるとして、強腰の販売姿勢を維持している。目先、強含みの見通し。

セメント

先行き気配

水野値上げ交渉本格化せず、横ばい

 2月の国内販売量は329万7千トン(協会調べ)で前年同月比2.5%と5カ月連続の減少。同協会は、30年度の国内需要見通しについて29年度実績見込みを0.5%上回る4,200万トンとした。普通ポルトランド(バラ)でトン当たり10,500円と前月比変わらず。メーカー各社は、石炭価格や輸送コストの上昇分を販売価格に転嫁すべく1,000円の値上げ交渉を続けている。しかし、主たる需要家の生コンメーカーは、製造コスト上昇を懸念し、値上げに抵抗している。先行き、横ばいで推移しよう。

レディーミクストコンクリート

先行き気配

水野値上げ交渉進展せず、横ばい

 3月の東京17区出荷量は35万m3(協組調べ)で前年同月比16.0%の増加。オリンピック関連施設や大型再開発向けの出荷がけん引し、29年度の出荷量は前年度比25.0%の大幅増。運転手不足の影響による需給ひっ迫が続いている。18-18-20でm3当たり13,200円と前月比変わらず。協組はコスト上昇分の転嫁を目指し、昨年12月の値上げ適用前の駆け込み注文分について価格の引き上げ交渉を行っている。しかし、需要家の厳しい購入姿勢は変わらず、交渉は進展していない。先行き、横ばいの公算大。

再生砕石

先行き気配

畑尾需給ひっ迫感は解消、横ばい

 再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。羽田空港や中央防波堤、オリンピック関連施設などの大型物件向け需要が堅調な湾岸エリアでも、ここにきて需要に一服感がみられ、需給ひっ迫感は解消した。解体工事も若干落ち着き、廃材の発生量が減少しているため、メーカー各社は在庫量の積み増しを優先する姿勢にある。今後、新たなオリンピック関連施設の大型工事を控え、メーカー各社の販売姿勢に緩む気配はみられない。先行き、横ばいの公算が大きい。

コンクリート型枠用合板

先行き気配

勝亦取引は当用買い中心、横ばい

 12×900×1,800㎜輸入品で枚当たり1,340円と前月比変わらず。2月の輸入合板入荷量は23万6千m3(財務省調べ)で前年同月比14.7%の増加。需要家が当用買いに徹している状況下、流通筋は現行価格の維持に努めている。原産地の雨季が終わり、原木の出荷状況はわずかに好転したが、原木不足は続く見通し。入荷遅延等の影響を受け、市中在庫量は低水準。需要家は今後も当用買いに徹するとみられるが、流通筋は仕入れ価格上昇分を販売価格に転嫁したい意向を示す。目先、強含みの公算大。

再生アスファルト混合物

先行き気配

山崎現行価格維持も、一部に安値

 密粒度13でトン当たり9,200円と前月比変わらず。2月の出荷量は20万6千トン(協会調べ)で前年同月比9.2%の減少。大型工事が少なく、需要環境に厳しさが増すなか、需要家である工事業者の値下げ要求が強まっている。大半のメーカーは、ストアスの値上がりや骨材の先高観による採算悪化を懸念し、値下げ要求には応じていない。しかし、出荷数量確保を優先した一部メーカーによる安値販売の動きも出始めており、先行き、弱含みの公算が大きい。

ストレートアスファルト

先行き気配

山崎仕切価格引き上げを受け、6,000円の上伸。

 針入度60~80でトン当たり78,000円と前月比6,000円の上伸。石油元売りの仕切価格引き上げを受けた販売店各社は、仕切価格上昇分と運搬車両や運転手不足による輸送コスト上昇分の価格転嫁を目指し、需要家である混合物メーカーと交渉を続けていた。しかし、製品価格のコスト増要因に難色を示す需要家は、仕切価格上昇分の値上げのみ受け入れた。販売店各社は、輸送コスト上昇分の転嫁を目指し、交渉を継続する構えだが、需要家の抵抗は激しく、先行き、横ばいの公算が大きい。

電線

先行き気配

浮須荷動きさえず、小幅下落

 IV1.6mm単線でm当たり23.2円と前月比0.6円の下落。需要は盛り上がりに欠け、さえない商状が続いている。国内電気銅建値が弱含み推移したことで、需要家の値下げ要求が強まり、小幅下落となった。値下げ要求は続くものとみられるが、今後、都心部での大型物件需要が見込まれているため、流通各社は安易に値下げ要求には応じない姿勢。メーカーは採算を確保すべく主原料の銅の価格動向を重視し仕切価格を決める意向。銅価格も持ち直していることから、目先、横ばいの公算が大きい。

硬質ポリ塩化ビニル管

先行き気配

萩生田値上げ交渉難航、横ばい

 VP100A4mで本当たり3,410円と前月比変わらず。2月の出荷量は2万2千トン(塩ビ協会調べ)で前年同月比1.9%の微減。年度末の荷動きはやや盛り上がりを欠いたものの、流通各社は湾岸エリアや都心部再開発事業など大型工事の本格化に伴い、需要が膨らむことを期待している。この状況下、流通各社は仕入れ価格上昇の未転嫁分浸透に向け値上げ交渉を続けているが、需要家は値上げに難色を示している。先行き、横ばいの公算が大きい。

配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

先行き気配

中條メーカーは5月からの値上げを表明

 白ねじ付き管50A4mで本当たり4,100円と前月比変わらず。年度末の駆け込み需要も少なく、荷動きは落ち着いた状態が続いている。高炉メーカーは原料価格や輸送コストの上昇を受けて、昨年に続き、5月からの値上げを表明し、また実需見合いの生産体制を継続する構えをみせている。流通業者はこれまでの値上げ積み残し分を販売価格に転嫁すべく、交渉を継続しているが、需要家は慎重な購入姿勢を崩していない。先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

燃料油

先行き気配

桃井現行価格を維持、横ばい

 軽油はローリー渡しでリットル当たり95円、レギュラーガソリンはスタンド渡しで129円と前月比変わらず。原油相場は乱高下し、3月の元売り各社の仕切価格は据え置きが目立った。軽油ローリー渡し、ガソリンスタンド渡しともに、流通筋は採算重視の姿勢で現行価格の維持に努めた。米国の原油生産量が高水準であることを受けて、原油相場に先安観が漂うが、大型連休前の需要期であるため、流通筋は売り腰を強めている。目先、強含みで推移しよう。

鉄スクラップ

先行き気配

安座間需給緩和進み、下落

 ヘビーH2でトン当たり26,000円と前月比2,000円の下落。海外のスクラップ需要の軟化を背景に、主要輸出先である韓国や東南アジアの鉄鋼メーカーからの引き合いが弱まった。年度末で市中発生量が増加した状況下、輸出向け需要が減少したため荷動きが国内に集中した。十分な在庫を確保した電炉メーカーは鉄スクラップの購入価格を引き下げ、問屋筋も買入価格を引き下げた。今後も輸出向け価格に先安観が広がるなか、問屋筋の追加値下げも予想される。目先、弱含みで推移しよう。

問い合わせ先

一般財団法人 建設物価調査会 
調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892

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