主要建設資材の市況動向と価格動向

主要建設資材の市況動向 平成29年5月10日現在
対象地区:東京

<総括>
 東京地区の建設関連主要10資材の需要動向は、小形棒鋼の国内の3月出荷量が前年同月比5.9%増、H形鋼が9.8%増(日本鉄鋼連盟)、生コンの東京17区の3月出荷量が8.3%増(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物の東京地区の3月製造量が2.0%増(日本アスファルト合材協会)。選手村や各種競技場などオリンピック施設向け需要が動き出し、首都圏の再開発事業が加わり、鋼材類、生コン、アスファルト混合物とも前年同月を上回った。特に、生コンは20カ月ぶりに大台の30万m3を超えた。
 価格面では、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)が上伸、再生アスファルト混合物、軽油が下落、異形棒鋼、H形鋼、セメント、レディーミクストコンクリート、再生砕石、コンクリート型枠用合板、600Vビニル絶縁電線の7資材が横ばい。ガス管は、原材料高騰によるメーカー値上げが一部浸透し上伸。再生アスファルト混合物は、過去の大幅なストアス価格の下落を理由とした需要家の値下げ要求にメーカー各社が応じたため下落。軽油は、原油相場の下落から元売りが仕切価格を引き下げ、流通筋も追随し下落となった。
 異形棒鋼は横ばい。メーカー各社の値上げ姿勢は、鉄スクラップの下落から弱まっている。オリンピック関連需要の本格化もまだ先との見方多く、需要家も模様眺めの当用買い姿勢。目先は弱含みの見通し。
 H形鋼は横ばい。大型物件向け需要は堅調なものの、市場の大半を占める中小物件向けは低迷。鉄スクラップが軟化するも、流通筋はこれまでのメーカー値上げの転嫁を進める構え。目先は強含みの見通し。
 セメントは横ばい。3月の国内販売量は前年同月比2.7%の増加。メーカー各社は値上げ未達分を抱え、今後も交渉を継続する構え。ただ、生コンメーカーの購入姿勢は厳しいため、先行きも横ばいの見通し。
 レディーミクストコンクリートは横ばい。オリンピック関連施設、再開発事業などで需要は堅調。販売店各社の値上げ交渉は需要家の抵抗で進展していない。先行きも横ばいの見通し。
 再生砕石は横ばい。オリンピック施設向け需要は堅調だが、それ以外は精彩を欠いている。廃材が増加に転じ需給のタイト感は解消されつつある。メーカーに値上げ意向あるものの、先行きも横ばいの見通し。
 コンクリート型枠用合板は横ばい。3月の輸入合板入荷量は前年同月比20%増。入荷量は増えたが在庫過剰感はなく、流通筋は安値販売を避けている。需要家は当用買いに徹しており、目先も横ばいの見通し。
 再生アスファルト混合物は下落。需要家は過去の大幅なストアス価格の下落を理由に値下げ要求を強め、メーカー各社が応じた。足元ではストアス価格が上昇に転じているため、先行きは横ばいの見通し。
 電線は横ばい。新年度入り後も荷動きは精彩を欠いている。需要家の値下げ要求に対し、流通筋は採算確保のため現行価格を維持している。銅価格が大幅に変動する見方は少なく、目先も横ばいの見通し。
 ガス管は上伸。原材料高騰によるメーカー値上げを受けて、流通筋が転嫁を進めたため値上げの一部が浸透。流通筋はさらに売り腰を強める構えだが、需要家の購入姿勢が慎重なため、目先は横ばいの見通し。
 軽油は下落。原油相場の下落から元売り各社は仕切価格を引き下げ、流通筋も追随した。OPEC協調減産は延長の見通しだが、世界的な供給過剰感から原油相場の先安観が強まっており、目先も弱含みの見通し。
<価格動向[東京]> 
品名 規格 単位 価格 前月価格 前月比 気配 掲載ページ 市況と価格推移
異形棒鋼 SD295A D16 t 57,000 57,000 16
H形鋼 SS400 200×100×5.5×8mm t 73,000 73,000 22
中厚板 無規格品 16〜25×1,524×3,048mm t 74,000 74,000 36
カラー亜鉛鉄板 0.35×914×1,829mm 1,134 1,134 50
セメント 普通ポルトランド バラ t 10,500 10,500 75
レディーミクストコンクリート 18-18-25(20) 普通ポルトランド(17区) m3 13,000 13,000 86
再生砕石 再生クラッシャラン 40〜0mm(17区) m3 1,150 1,150 125
管柱 杉(KD) 3.0m×10.5×10.5cm m3 63,000 63,000 156
コンクリート型枠用合板 12×900×1,800mm 輸入品 1,190 1,190 172
ストレートアスファルト 針入度60〜80 ローリー t 69,000 69,000 217
再生アスファルト混合物 密粒度13(14区) t 9,200 9,700 209
600Vビニル絶縁電線 W 1.6mm 単線 m 22.5 22.5 525
配管用炭素鋼鋼管(ガス管) 白ねじ付き管 50A 4m 3,940 3,780 636
硬質ポリ塩化ビニル管 VP100A 4m 3,160 3,160 656
軽油 ローリー L 86 87 770
鉄スクラップ ヘビーH2 t 14,500 21,500 776
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●問い合わせ先 一般財団法人 建設物価調査会  調査統括部 調査統括課 電話:03−3663−3892

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